見出し画像

過程だけがある

内側が外側に現れる。
 
不本意なことが起こり、自分に責任はないという態度をとった時に師匠に言われた教えです。
 
物事が起こるには必ず、理由があります。
 
例えば人が行動する前に必ず心で思ったり、考えたりするはずです。
 
無意識に行っている行為でも同じです。
 
人の内側にあるものが外側に現れているだけなんです。
 
逆に言うと内側にないものは現れようがないということです。
 
現れるのは内側にあるものだけだから、起こること一切は自分に責任があるということです。
 
このことからも自身の内側が、その人の人生をつくっているというのがわかると思います。
 
内側が外側に現れるなら、内側をより良くすることを考えねばなりません。
 
方法は前回の記事で書いた抱き参らせることです。
 
人というのは結果を重視し、結果を欲しがります。
 
確かに結果は大切ですが、大事なことを忘れています。
 
それが過程です。
 
過程は結果に行き着くまでの道です。
 
ゴール近くまで順調よく来れたとしても、寸前で道を誤れば結果は台無しになります。
 
グル(導師)が指導する時、どんなに優れた弟子であっても内側の状態に細心の注意を払います。
 
僅かな誤りが弟子の学びに多大な影響を与えることをグルはよく知っているからです。
 
また一つ一つの過程を大事にすることは、一つ一つの過程の意味を理解することになります。
 
意味がわかれば様々な過程を繋いだり、分割したり、組み替えたりすることが出来るようになります。
 
これが自由な発想を生み、創造する原動力になります。
 
この力は立体的である教えを理解するのに必要不可欠なものです。
 
一つ一つの過程の繋がりが道となります。
 
最初に決めた目的地に行けないかもしれませんが、最初に決めた目的地よりも良い所に行ける可能性もあります。
 
一つ一つの過程を大事にし、繋いでいけば結果は望まずとも付いてきます。
 
今、皆さんは過程の最中にいます。
 
と言うより過程の最中にしかいられないんです。
 
だから幸福になりたければ今という過程を大事にして下さい。
 
以下は日月神示の一文です。
 
 
日月神示
【黄金の巻 7帖】
一切の未来も一切の過去も、すべてが現在ぞ。
中今ぞ。
このことわかるが善ぢゃ。
神はすべてを知っているのぞ。
現在は永遠ぞ。
 
 
【黒鉄の巻 1帖】
汽車あれば汽車に乗れよ。
飛行機あれば飛行機に乗れよ。
歩いたり、馬で行くのでは間に合わんことになっているぞ。
昔のままの宗教のやり方ではならん。
根本はよくても中々に目的地にはつかん。
飛行機時代には飛行機に乗れよ。
乗って進む宗教の道によらねばならん。
今は今の姿が真実ぞ。
そなたの頭で割り切れんと申してブツブツ申すでないぞ。
あるものそのものが真実であるぞ。
そのあるもの拝み、祝福してそこから出発せよ。
現在を祝福することは過去を、未来を、すべてを祝福することぞ。
たとえいかなる現在も、その現在を祝福せねばならん。
喜びせねばならん。
喜び元と申してあろうがな。
 
 
【夏の巻 24帖】
すべての世の中の出来事はそれ相当に意義あるのであるぞ。
意義ないものは存在ゆるされん。
それを人間心で、邪と見、悪と感ずるから、狭い低い立場でいるから、いつまでたってもドウドウめぐり。
それを毒とするか薬とするかは各々の立場により、考え方や、処理方法や、いろいろの運び方によって知るのであるから、心せねばならんぞ。
「今」に一生懸命になりて下されよ。
 
 
【月光の巻 26帖】
現状を足場として進まねばならん。
現在のそなたの置かれていた環境は、そなたがつくり上げたものでないか。
山の彼方に理想郷があるのではないぞ。
そなたはそなたの足場から出発せねばならん。
もしそれが地獄に見えようとも、現在においてはそれが出発点。
それより他に道はないぞ。