[八咫烏+国見ケ丘+天岩戸神社+天安河原神社+青島神社 鬼の洗濯板+高千穂神社+天孫降臨神籬斎場 天の逆鉾+幣立神宮 五色神祭+鵜戸神宮+西都原古墳群+霧島東神社] 先住民と渡来人が融合しはじめた場所
宮崎といえば太古の昔、神々が舞い降りた地として知られていますが、私にとっての宮崎といえば神武東征の地です。初代天皇 神武天皇は日本を治めるために出生地である宮崎県から東へと旅立ったとされており、広島・岡山・大阪を経由しながら、和歌山では八咫烏を先導にされ、奈良県橿原の地にて天皇へ即位されました。
天孫降臨地から建国の所以を感じる土地を訪れながら、神の「風」を感じていただければ幸いです。
天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ) - 宮崎県高千穂町
天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟の須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴な行動にお怒りになり天岩屋に隠れてしまう記紀神話に登場する神社であり、社の後ろには天照大神がお隠れになったという神話の「天岩戸」と呼ばれる洞窟があるが聖域のため誰も入ることはできない。太陽神である天照大神が姿を消してしまったため世の中には光が射さなくなってしまい、そのため疫病や災いが発生してしまうことに困っていた神々は、芸達者であった天細女命(あまのうずめのみこと)に岩戸の前で面白おかしく踊ってもらうよう依頼する。その踊りをみた神々はわざと大きな声で笑い楽しむことで、天照大神の興味を引こうと考えた。神々の一案 どおり天照大神は岩戸の外の騒がしさに何が起こっているのかと岩戸より顔をのぞかせたところを、力持ちで有名な手力男の命(たじからおのみこと)が岩戸を一気に押し開いた。
その後、世の中には再び光が戻り、また、その際に投げられた岩戸は長野県戸隠地方まで飛んでいったと伝えられる。戸隠山にある戸隠神社には天の戸開きに功績を残した神々が祀られている。
天岩戸神社より約10分の道のりを歩くと晴れの日でも薄暗い洞穴の中に天安河原神社(あまのやすかわらじんじゃ)が姿をあらわす。天照大神がお隠れになったとき八百万の神々が集まって相談をした場所と言うこともあり、石を積んで願い事をすると沢山の願い事が叶うという言い伝えがある。
**心願成就にと積み上げられたおびただしい石より放たれる波動は足の裏を通って体内を上昇していく、ビリビリ感があります。時折、立ち止まり、目を閉じて、そのエネルギーを感じてみてください。
青島神社(あおしまじんじゃ) - 宮崎市青島
国の特別天然記念物に指定されている熱帯・亜熱帯性植物が群生する宮崎市青島全島を境内に鎮座する神社であり、天津日高彦火火出見命(あまつひだかひこほほでみのみこと)とその妃神 豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、そして塩筒大神(しおづつのおおかみ)をご祭神にもつ。縁結びや安産、航海安全の神として信仰を集める。
元宮では土器や獣骨が出土していることより、神聖なエリアとして様々な祭祀が行われていたのではないかと考えられている。また万物全ての始まりは産霊(結び)の力により作られてきたとの信仰があり、元宮の産霊紙縒(むすびこより)では和紙で作られた細いひもを切ることなく木に結ぶことできると願いが叶うとされている。産霊紙縒にはピンクは良縁・子宝、緑は勝利運アップなど、色ごとにご利益が異なるため、心願の色を選ぶ。
参道には鬼の洗濯板と呼ばれる珍しい波状岩が広がっており、その昔、海面下にあった岩が地質変動によって水面上に現れ、やがて波や海水に浸食されて現在のような形となったとされ、天然記念物とされている。
**縁結びというと、島根県出雲にある八重垣神社(やえがきじんじゃ)や石川県にある気多大社(けたたいしゃ)を思う方は多いと思いますが、私は青島神社です。青島には引っ張られるものがあり、以前になかなか辿り着けない神社として玉置さんをご紹介しましたが、逆に青島は引き寄せの法則がはたらく、辿り着かないことはない土地です。日本には宮島(広島県)や竹生島(滋賀県)、沖ノ島(福岡県)といった島全体に神が宿っている山岳信仰ならぬ島信仰も多く、そのためか、入島の鳥居をくぐったあたりより、神様とのご縁で向かい入れられているというあたたかい歓迎の風を感じる場所です。青島では一心に願い事をもって参拝されるのではなく、「歓迎されて、今、ここにいる」と、このご縁に感謝しつつ、「良き人との出会いに、私が気づきますように」と思いながら入島されると良いです。
高千穂神社(たかちほじんじゃ) - 宮崎県西臼杵郡高千穂町
天照大神の神勅を命に、乱れた地上を治めるために高千穂へ降臨されたとされる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)をはじめ、その妃神 木花開耶姫命(このはなさくやひめ)や高千穂皇神(たかちほすめがみ)のご祭神をもつ一方、神武天皇ゆかりの高千穂宮としても知られており、国運の隆昌や縁結び、厄除けの神さまとして多くの信仰を集めている。
毎年11月から2月までの期間、二日一晩舞い明かすという夜神楽(よかぐら)が宮崎県高千穂地方を中心に開催され、八百万の神々へその年の収穫への感謝する意を表し、また翌年への五穀豊穣の願いを込めた祭りとして伝承されている。三十三番で構成されるその舞は、形式ばった堅苦しいものではなく、愉快な場面からシリアスな場面にて構成され、観客を巻き込みながら演目が進む炎舞である。
**ご縁といえば天の逆鉾(あまのさかほこ)。霧島連山の主峰 高千穂峰にある、誰が、いつ、何のために、どうやって造ったのかもわからない天の逆鉾があります。天孫降臨神籬斎場から入山していく眺望はとてもすがすがしく、ハイキング気分で歩んでいくと、その道のりは徐々に険しくなり、四つん這いになって昇ることになります。
その日は生憎の小雨状態でしたが、天の逆鋒に出会いたく、それでも四足歩行で進めてみると、前方よりご夫婦らしき人たちと出くわし、「霧がひどくて、御鉢の馬の背では前さえもみえないし、その恰好ではやめたほうが良い」と、私の身なりはジーンズにTシャツ、そして素手でした。確かに、そのご夫婦の姿は山登りでした。落胆している私の姿を気の毒に思われたのか、ジュースとお菓子、それから軍手をくださり、また一緒に下山しましょとあきらめの背中を押してもらいました。
その5年後、再度、高千穂へ詣でる機会がありましたが、体調がよくなく、断念しました。これがご縁かなと、それからご縁というご縁を大切にするようになりました。
番外編
五色神祭ってなに?
五色とは世界中の人々の肌の色を赤・白・黄・黒・青の五色で表したもので、五色神祭では世界の神々が集まって人類の幸福や世界の平和を祈るといわれる神事です。その儀式が取り行われる聖地が熊本県阿蘇に知る人ぞ知る幣立神宮(へいたてじんぐう)であり、五年に一度の8月23日には、世界中から人々が集います。一見、村の氏神様のような雰囲気ですが記紀神話に登場する高天原の発祥地としても知られており、万物の親神である「大宇宙大和神(おおとのちおおかみ)」という神様が唯一祀られていることでも有名です。
天地開闢といった15000年と言われる歴史を持ちながらほとんど知られていない隠れ宮であるため、ご縁がある方は引き寄せられて詣でるタイミングが来ると思います。
最後に宮崎から鹿児島へのひむか神話街道沿いには鵜戸神宮や霧島神宮、霧島東神社といった多数のエネルギー源が存在します。引きがあるタイミングで是非、磁場へ出向いていただければ幸いです。
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