見出し画像

365日ライカ:242 いいねの魔力、インスタグラムの功罪

「インスタグラムは写真を言葉にした」と、何度もこのnoteで書いてきました。

しかし、その一方で、”上手な写真”が、トーンと(ちょっとした)構図に終始してしまうようになったとも感じます。

画像2

Leica Q2

例えば、望遠レンズを使って、寂れた商店街と巨大な富士山を同時に写した縦写真、何度も見ませんか? 

違う人が何枚も同じ構図で撮影していますよね。

さらには、構図ばかりかトーンまで同じ。シャドウを浮かして潰し、クラリティを上げ、ちょっとティール&オレンジなテイストを加えた感じ。

画像1

Leica Q2

あるいは若い女の子を逆光下で、開放&ブラックミストで撮影するポートフォリオ。

”それっぽい”ものを撮るのが目的になって、さらにそれが評価(いいね)される繰り返し。

画像3

Leica Q2

この現象の本当の恐ろしさって、そういうものに批判精神を持っていても、気づけば取り込まれそうになってしまうことにあると思います。

何も考えず、シャドウ部分にブルーあるいはグリーンを入れようとカラーホイールをいじっている自分に気づくと、ゾッとしてしまいます。

「本当にそれってやりたいことなの?」

と。

この動画を見てめちゃくちゃ考えました。

そして、ティルマンスのインスタグラムを見るたび、その素晴らしさに唸らされます。


365日ライカや写真について更新していきます。 サポートは今後のnote執筆に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。