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2019年に発売された由佐美加子さんの著書「メンタルモデル」を皆さん読んだことがあるでしょうか?
最近身近な人とのやり取りで、相手のメンタルモデルが分かり、その人にどんな声掛けをしてあげることが最適か、について考える機会があったので、皆さんにご紹介したいと思います。



簡単な概要

詳しくは本を購入してみてください、もちろん。
簡単にAmazonで紹介されている本の概要をここに転記すると:

メンタルモデルは4つあり、どれかひとつに誰もが当てはまると言います。
4つの「メンタルモデル」とは――。

A 価値なしモデル「私には価値がない」
⒝ 愛無しモデル「私は愛されない」
C ひとりぼっちモデル「私は所詮ひとりぼっちだ」
D 欠陥欠損モデル「私には何かが決定的に欠けている」

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A~Dに表現されるように人はこの4つのどれかの「痛み」を生まれながらに持っているそうです。

じつは、人間は、この「本当の痛み」を感じないよう、その痛みを「克服」しようと仕事に打ち込んだり、あるいは「逃避」したりして、人生を費やしています。しかし、いくら克服しようとしても逃避しようとしても、「なんだかうまくいかないな」「同じところでつまづくな」といった「不本意な現実」は、あなたに次々に訪れます。

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痛みを克服しために、もしくは遠ざけたりするために、
ついついこんな行動に出てしまう、
ついついこんな発言をしてしまう、
そんなことが人には起こります。

またこのモデルが自分自身の中で様々な葛藤を生み出す。
こうしたモデルについて詳しく解説している一冊です。


自分のメンタルモデルを知る

自分のメンタルモデルを知ることで、自分が陥りやすい行動のパターンや、自分の基本的な考え方をメタ認知することができます。

例えば私は…
典型的な「A価値なしモデル」です。
そのため、何かにつけて「実績」や「成果」にこだわります。
手に取って分かるような他者からの評価がないと自分には価値がないと感じてしまうのです。
価値なしモデルの私にとって必要な考え方は、
「私は存在するだけで価値がある」です。メンタルモデルの存在を知って以降、私自身たくさんの内省やコーチのサポートをいただきながら、
「私は存在するだけで価値がある」と言う考え方をかなり自分にしんとうさせることが出来るようになりました。

そんな今でも、ふっとした瞬間に「成果を出さねば」に固執しすぎている我にかえってみたり、成果を出すこと、何かを達成することが自分にとってとても大切な事である事には変わりなかったりしています。


他者のメンタルモデルを知る

このメンタルモデルの存在を知るまで、私は自分の「価値なし」モデルの考え方が誰にでも存在するものであると信じ、全く疑ったことがありませんでした。当然、他の方の行動に対しても、価値無しモデルの対応で声掛けをしてしていまいた。

例えば…「B愛なしモデル」の人は、他者からの愛を受け取るために自己犠牲をしたり、奉仕したりで必死になります。私はこれまで、その人の行動は「成果や価値を出したい」から行っているもんだと思い込み、

「たくさんの成果があったね、おめでとう(ありがとう)」とか
「○○さんの行為でみんなとても助かりまた」

などといった、他者からの評価が明らかに感じられるような、声掛けをしてしまっていたのです。
きっと愛なししモデル(無条件の愛や理解し合える関係で繋がることが大切)の人には
「私も一緒に取り組むよ」とか
「○○さんとの距離が近くなって嬉しい」といった
愛で返すことや、一緒につながることが感じられる声掛けで安心させてあげるのがよりよい声掛けだったのだと思います。

対人関係やコーチンセッションにも活用できる

ついついこんな行動をとってしまう、
なぜか、○○な意見に固執している、
そんな人がいる場合、その行動を動かしているものは心の奥底に潜むメンタルモデルが原因かもしれません。

もちろん決めつけてしまうのはとても危険ですが、「もしかして…」そんな仮説を持ちながら相手の様子を見てあげると、相手が心地よいコミュニケーションの方法がみつかったり、
コーチングやカウンセリングではクライアントのもつ根本課題を見つけるヒントとなるかもしれないと思っています。

人の心に興味のある方にはお勧めの一冊です。ぜひ参考にして見てください。



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