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コーヒーが嫌いと言っている人にコーヒーを買ってもらう(心理誘導の商談)

今日、会社で面白い営業研修がありました


コーヒーが苦手で普段飲まない人に
コーヒーを売ってください

というもの

2人でペアになって
それぞれ営業マン役、お客さん役に分かれる

商談の様子を周りのみんなが見て
「欲しくなるか?」を評価する

あなたならどう商談ストーリーを作ります?

研修は30人受けていたので全部で15組
僕は7組目の営業マン役でした

自分の順番まで聞いていると
営業マン役の商談はだいたいこんな内容

・この豆はコーヒーが苦手な人にも優しい味です
・酸味や苦味が少ないので試すのには最適です

など、コーヒーが苦手な人に寄り添って
”飲みやすさ”を訴求する人もいれば

・ご家族で飲む方はいらっしゃいますか?
・カレーに入れるとコクが出ますよ

など、飲まない人をターゲットにせず
”別な方法で提案”する人もいました

で、もうすぐ僕の番…

「ここは社内MVP営業として譲れない」
「みんなからの期待の視線が怖い…」
「ハズしたらヤバいわ…」

など緊張感が襲ってきました

ぶっつけ本番は絶対スベるので
6番目の人がロープレしている間に
頭の中でストーリーを組み立てました

ここからは僕の心の中です


ライティングで学んだことを使おう…
人が商品を最大に欲しくなる感情
たしか3つの訴求だったはず

・欲求
・恐怖
・好奇心

よしっ!
コレを刺激するストーリーで組み立てるぞ

で、はったりかまして
作った商談ストーリーがこちら

─────────────────
お客さん、知ってました??
この豆って、コロンビア産の中でも
ごくごく一部の山岳地域でしか栽培できなくて
限られた農園だけに取引が認められてるんです

しかも、日本に輸入するのは 20年に一度らしいですよ
それが今、10組限定で販売できるんです!!
(欲求)

この機会を逃すと次に飲めるのは 20年後ですねぇ…
当社としても当面仕入れる予定はありません
(恐怖)

実は、他のお客さんにはまだ話してないので
初めてあなただけにお伝えしています
(希少性)

コーヒーが苦手とおっしゃっていましたが
それは美味しいものに出会っていない
可能性があります

これはコーヒーの概念が変わるほどの
別世界の体験が出来るはずです

苦手なコーヒーが、この体験から
どハマりの趣味に変わるかもしれませんよ?
(好奇心)

このタイミングで一度試してみませんか? ─────────────────




聞いていた人の挙手制で
「売れたか」判定

なんとか8割位の研修生が手を挙げてくれたので
「売れた」ということになりました!

※ポイント
【じつはコーヒーの味はひとつも語っていない】

シンプルに「欲しくさせる」
という感情の動きだけ考えて

・欲求
・恐怖
・好奇心

この3つだけを刺激したんですよね

コーヒーが嫌いで興味のない人に
味や飲みやすさを語っても
感情は動かないですよね

シンプルに「欲しくさせる」だけ

そのために3つの訴求を使いました

こういう営業研修に1つの答えはなくて
正解も不正解もないんですが

・人の感情を動かす
・そのための心理を誘引し
・行動してもらう

という点が入っていれば
人は商品を買ってくれます

セールスライティングと同じですね

学んだ知識は会社の仕事にも活用できます
営業の仕事もまた
文章の書き方に活用できます

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