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メキシコのIMSS(公立病院)で入院



 
メキシコのIMSS(公立病院)で入院していたため、その経験を記事にまとめたいと思います。入院中に入院費用や退院後の手続きなど不安になって、ベッドの上で「メキシコ、IMSS、入院」と調べましたが、有力な情報がHITしませんでした。そこで、自らの経験をまとめましたので、同じような経験をされる方の一助になれば幸いです。また、これは私個人の経験談ですので、誤った情報もあるかと思いますが、参考までにご覧ください。


 結論、私が入院した際、診察代、薬代、入院代、すべて無料でした。入院中に支給された食事も含め全て無料で、1ペソも払わず退院しました。では、詳細を見ていきましょう。

 私は肛門付近にできた膿瘍のため入院しました。肛門付近に大きなコブができていて、そこに膿が溜まっていたのです。幸い手術は必要なく、医者が指で膿瘍を強く押し、膿を出すことで痛みはなくなりました。その後、抗生物質を24時間以上点滴する必要があるということで入院しました。

 【病室の環境】
 一言でいえば、狭くてプライベートゾーンは全くなかったです。自分のベッドの横、1m先にお隣の患者さんのベッドがあります。その2人分のベッドをカーテンで囲っているので、2人で1ペアみたいな感じです。もちろん男女で別れているので、僕のペアは男性でした。距離も近いので、お隣さんが何をしているのか、いつでも分かる状態でした。
 また、お医者さんやナースのデスクがベッドの2m先にありました。何か困ったときにはいつでも声をかけることができました。しかし、彼らが仕事をしているため、24時間電気はつけっぱなしで雑音もうるさく、よく眠れませんでした。

 【食事】
 1日3回食事が支給されました。1回の食事はサンドイッチ1個と、オレンジなどの果物1個、そして1杯のジュースです。少ないですね。
 また、食事面で1番苦労したのが水の調達です。お金は盗難防止のために職員に預けていたため、自動販売機で飲み物を買えませんでした。また、「水をください」とナースに何回頼んでも「わかりました。」と言うだけでで持ってきてくれませんでした。
 本当に優しいナースだけが水を恵んでくれました。
 おすすめは、1、同僚に大量に水を買ってきてもらう。2、財布を職員に預ける前に、自動販売機で変える分のお金を抜いておく。

【サービスの質】
 日本に比べるとサービスの質は悪く、とても不安な気持ちになりました。
まず、ナースたちが伝えてくれる情報が正確ではありません。特に入院スケジュール。入院初日に「24時間点滴をするので、入院してください」と言われたので「では、明日には退院できますか?」と聞くと「おそらくね!」と返答されました。他のナースや医者にも退院日を質問しましたが、「おそらく明日退院」と言われました。結局、退院できたのは、その3日後です…笑。
 私は仕事の同僚に退院予定日を伝えていましたが、ナースの言うことが毎回変わるので、同僚を混乱させてしまいました。
 1度質問して得た情報を信じるのではなく、いろんな人に同じ質問をすると正確な情報が得られると思います。入院スケジュールは毎日変わりますので、頻繁に退院予定日を質問して確認すると良いでしょう。

 また、接客サービスも良くないです。印象的だったのは、医者に注射を打ってもらう場面。彼は僕に注射をしながら、隣にいる同僚と私語をしていました。「昨日さ○○って所に行ってさ~」とか言いながら…。「集中せんかい!!」と言いたくなりましたね。

【結論】
 もしも、IMSS(健康保険)に加入されている場合は、診察費、薬代、入院費用は無料なはずです。私も毎月給料からIMSS(健康保険)の費用が引かれています。そのおかげで、今回の入院代は無料で済みました。
 入院して仕事を休む場合は、退院後に不休指示(Incapacidad)の手続きをしなければなりません。つまり、入院中は病院の指示により労働を禁じられるのです。不休指示が解除される前に職場に復帰してしまったら、問題になります。病院側は患者に「この期間は働いてはいけないよ!」と命令する代わりに「給料の60%程度は私たちが保障するから!」と金銭的な支援をしてくれます。
 お勤めの会社の人事部に相談しながら、不休指示手続きをすると良いでしょう。病院によっては不休指示手続きの対応時間が短い場合があるでしょう。窓口が何時から何時まで開いているのか要チェックです。

 これまでの話は、あくまでも私個人の体験談ですので誤った情報もあるかもしれません。あくまでも参考までに。この情報がお役に立てば幸いです。 

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