kope'sセレクシヨン:お前はthe pillowsとともに虚無の暗黒へ立ち向かえ

よくきたな。おれだ。
突然だがおまえは毎日充実していると感じているだろうか?
している?ならばいい。
だがもしも言い表しづらいつらみ、やりきれなさ・・・憂鬱な世界を踏み潰してくれる誰かが居れば・・・
そういうものを感じているのであれば・・・the pillowsが力になるかもしれない。

the pillowsって何さ?

the pillowsとはスリーピースロックバンドだ。残念ながら安眠グッズや「意外とかさばる枕をスッキリ収納!」的なアイテムではない。構成はボーカル/ギター、ギター、ドラムス。ベースは正式メンバーはいないが都度サポートを呼んでいる。もっともほぼ固定なのだが。
今年でなんと結成30年(おめでとう!)を数えるヴェテランバンドながら今でも精力的にライブやツアー活動を行っている。
ジャンルはオルタナロック、グランジロックの系譜にあたる・・・らしい。おれはテクニックの事やこういうシーンの流れを汲んでいてどうのといった難しいことは知らんで音楽を聴いているので、そのへんが気になるなら詳しい人に聞いてくれ。

・・・ひょっとすると一部の層には「世界で一番ダサいMVシリーズ」のバンドと言うと伝わるかもしれない。

「バビロン 天使の詩」 何か吸ったのかな?

それで、何が良いんだ?

まあ、まずはこれを聴いてくれ。


pillowsの代表曲「Funny Bunny」


「スケアクロウ」 一押し曲。

どうだ?

ピロウズの楽曲の特徴として、バスターズ(the pillowsのファン)がよく挙げるものに「哀愁、厭世、無常感」がある。しかも、これ入れときゃ共感するだろ?的な切り貼りインスタントミュージックではなく、もっと生々しいそれだ。
すなわちリアリティがあり、完全に強いことが証明されている。
そのルーツは彼らが辿った道のりにある。同期が出世してゆくなか、“知る人ぞ知る”のまま長らく「永遠のブレイク寸前」なんて言われながら過ごしたこと・・・思い切ってメジャーに寄せた曲を発表するも空回り(駄作では決してないぞ)・・・それでも活動を続けた・・・No surrender・・・
その実感を伴った歌詞とメロディがthe pillowsの楽曲に圧倒的R.E.A.Lさをもたらしているのだ。


the pillowsをいちやくゆうめいに?した
「ストレンジカメレオン」。
当時これは引退作だと考えていたという。

物語としてアーティストを扱うのはあまり良くないのでこれくらいにしといて、話を戻そう。コナンは労働バーを回し続け筋肉モリモリマッチョマンの大豪傑になったが、そこは本筋ではないのと一緒だ。
ともかく、ピロウズの曲の根底にあるR.E.A.Lなやるせなさ、これが効く。
だが彼らはっらぃょ…と繰り返すばかりのうらなり野郎ではない。世の無常さ、自分のどうしようもなさを受け止めたうえで、それでも歩いてゆく。あたかもMEXICOの旅路・・・荒野の果て・・・未開地に足跡を遺してゆくように・・・進むmy foot・・・そんなV.I.S.I.O.Nをおまえは垣間見るだろう。
「ああ、俺だ!」そうゆう気持ちになり、整理できていなかった感情がカタチになる。
そうして心を固め真の男としての一歩を踏み出したお前ならば、今まで熱くて吐き出してしまっていたものをきっと飲み干し、血肉と変えることが出来るだろう。
応援ソングとはまた違うそういうパワがpillowsにはある。

言い忘れたがフツーにハッピーな曲やノリのいい曲もあるぞ。


カワイイな曲調の「トーキョー・バンビ」。

未来へ……(その未来は今)

さて、the pillowsに少しでも興味を持って貰えただろうか?全体的にふわふわした紹介になってしまってすまない。
音楽というものは百聞は一聴にしかず、とにかく聴いてみてほしい。
入門編はアルバム「Fool  on the planet」がオススメだ。
それではな。アウイェ!

“選ばれなかった僕らでも明日を持ってる”






バンプじゃねえよ!あっちがカバーだよ!




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