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デザイン漫遊記 ① スティックレー家具

はじめに

65歳にして人生初めてのnote(ブログ)デビューです。
 
デザインや製品設計の経験がない私がデザインに関するブログを書くのは少しプレッシャーがありますが、是非ご拝読ください。
 
 
まず、この時点で「65歳で普通引退生活しているはずなのに、何故デザインを専門とする会社のnoteを人生初めて書いているのか」と疑問に思った読者もいるかもしれませんが、

私個人の思いと346のダイバーシティマネジメントの採用施策に縁があり、現在があります。詳しくは、後々の記事で話していきたいと思います。
 
 
つまるところ、私自身は、デザインリテラシーは高くありませんが、この記事ではデザインで感動したエピソードを素直にブログにしたためていきたいと思います。

一目惚れしたスティックレーの家具

さて、世界には美しいデザインの製品が沢山あります。そのような美しい製品にみなさんは一目惚れした経験はありますか?
 
20年程前のことになりますが、たまたま車で通りかかった家具店を覗いて、そこで出会ったのがアメリカのスティックレー社の家具でした。
 
きらびやかでは無いのに、その存在感、シンプルな美しさ、もう妻と二人で一目惚れでした。そしてその素朴な外見の割に、高価であることも同時にわかりました。(理由は無垢の木を贅沢に使っている為です。)
 
店員さんの説明に「アーツ アンド クラフツ」(Arts & Crafts)や「フランク・ロイド・ライト」(日本の帝国ホテルなども手掛けたアメリカの建築家)などの言葉が出てきましたが正直その時はよくわかりませんでした。家に帰ってからいろいろと調べたり、何度か店に通ったりしながら益々想いは募りました。
 
 それから一年近く悩みましたが、思い切ってダイニングテーブルやソファーを買い替え、机も購入する決断をして今に至ります。子ども達には100年大切にしてアンティークに育てていくと言い聞かせています。
 
 未だにスティックレー社の家具たちは私を虜にしています。理由を考えてみると木目の美しさや質実剛健な造形、等々ありますが、何より本物の木の持つ力に圧倒されるのかもしれません。一目惚れや、直感、巡り合わせの大切さも感じています。
 
ソファーのクッションのデザインはウイリアム・モリスの「イチゴ泥棒」です。
 
約120年前にイギリスで「アーツ アンド クラフツ」運動を起こし、その影響に感化され米国でグスタフ スティックレーが「Mission Style」家具を作り、今自宅ソファーでウイリアム・モリスとグスタフ スティックレーの作品が一緒になっているのを見るのは奇跡的な出会いを感じ感動を覚えます。
 
今回は私の推しの家具を紹介しました。
 
時折テレビ(海外ドラマ「名探偵モンク」など)や雑誌などで目にすると推し仲間に会えたようで嬉しい気持ちになります。
 

グスタフ スティックレーについて

グスタフ スティックレー Gustav Stickley (March 9, 1858 – April 15, 1942)は、ウイリアム・モリスのArts & Crafts運動に影響を受けた家具職人です。彼は、米国でArts & Crafts運動を啓蒙し、Arts & Crafts家具として、「Mission Oak」シリーズを発表しました。
 
彼は、後にシカゴ派の建築家フランク・L・ライトなど多くの建築家のデザインにも大きな影響を与えました。
 
「Mission Style」家具のテイストを現代に継承しているのが、グスタフ・スティックレーが1905年に創業したアメリカの家具メーカー「Stickley家具」です。特に木の木目を尊重し、美しい直線を基調としたフォルムと堅牢な構造は、「木」が本来もつ、温もりと安らぎを与え家具の価値を高めています。


筆者経歴株式会社346 大野 清米国大学で会計学・機械工学を修学。帰国後、PTCジャパン、ソリッドワークス・ジャパンなどでテクニカルサポート領域の管理職を歴任し、2022年より株式会社346に参画。346社では生産管理・CADシステム運用を担当。

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参考:
まんがでわかるインダストリアルデザイン 第5話「アーツ・アンド・クラフツ運動」

提供:株式会社346

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