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夜雪エッセイ

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今まで書いたエッセイをまとめました。
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記事一覧

ハートとわたし

『なぁに読んでるの?』 Sさんは座っている私の後ろから声をかけてきた。 私は、お昼休みに…

夜雪
3年前
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デッドラインを越えてゆけ

『あ、いたんですね。課長』 『おぅ。今日は外回りもなかったしな』 久しぶりに出社をすると…

夜雪
3年前
32

苦いオレンジジュースと甘いビール

前回の『#また乾杯しよう』の投稿を読み返して気がついたことがある。 『あ、そういえばビー…

夜雪
3年前
44

公園の砂をさわりながら、もう会えないあの人を想う

あぁ、もう夏も終わってしまうんだな。 暑さや、じめじめと湿った空気はまだまだ続くと思うが…

夜雪
3年前
46

コツンのおと

『乾杯』は幸せだ。 『かんぱーい!』っていう掛け声も グラスを持って待ってる人達も ごち…

夜雪
3年前
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【恋の魔法】なんてよく言うけど、魔法がかかってしまった人にはよくわかる。何気ない言葉や紙くずだとしても、好きな人から貰うだけで、それはどんな宝石よりも輝きだす。いずれは解けてしまう魔法かもしれないけれど、今はまだ魔法にかかったままの私でいたい。優しい魔法使いのあなたが大好きです。

夜雪
4年前
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ありがとう。ロドレゲフ

『愛しのロドレゲフ』 私が以前に書いたnoteがありました。 高校生の時に不登校になった時に出会ったロドレゲフ。 その時の話をmotohiroさんが素敵なおはなしにしてくれました。 ぼくは ロドレゲフ|motohiro /愛をひろげる #note https://note.com/momoto444/n/n78b27d84051c motohiroさんのnoteに初めて出会った時、『ぽかぽかと陽だまりにまどろんでるみたいなnoteだな。』と、とても素敵なnoteを

夜、川沿いの道を自転車で通った。あまりの暑さに思わずマスクを外したら、草の匂いがフワッと鼻の中に広がっていった。『草ってこんないい匂いだったんだ』とまるで赤ちゃんが初めて匂いを知るような嬉しさと、そこまで匂いを忘れてしまってたのかという切なさを交差させながら、また自転車を漕いだ。

夜雪
4年前
30

ぷちぷちつぶす

今日も暑いなぁ。 なんて、誰に言うでもなく呟いちゃったりしながら日課のカフェラテをつくる…

夜雪
4年前
23

虚空をつかむ

絶対的に届かない人、というのは存在する。 頑張っても頑張っても圧倒的過ぎて永遠に届かない…

夜雪
4年前
29

月曜日の不在者

月曜の朝は憂鬱。 もそもそと起き上がり、ぼそぼそとご飯を食べる。そしていそいそと仕事に出…

夜雪
4年前
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トワイライト・ブルー

『夜の帳がおりてくる』 なんて言葉でも言われたりする時間帯。 夕焼けもおさまり、段々と夜…

夜雪
4年前
24

かけらひろい

noteを書いてて思った。 『最近はフォローしている人たちのnoteしかちゃんと読んでいなかった…

夜雪
4年前
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おとなの夏休み

私は『夏休み』が好きだ。 『夏休み』が、というより、『夏休みの思い出』が大好きだ。 すいか、風鈴、かき氷、花火、扇風機、 夏の心霊特番、入道雲、真っ青な空、ひまわり もちろん夏休みに付き物の宿題に追われて、ひーひー泣いた思い出もあった。けれど、そんなもの忘れてしまうくらい甘いノスタルジックな思い出で溢れていたのが『夏休み』なのだ。 * そんな『夏休み』が大人になって思いがけなくやってきたことがあった。 あれはもう8