朝の散歩は清水寺から
AM5:00、スマホのアラームが静かな部屋に響き渡る。前日のお酒と、疲れを残さないように、ゆっくりお風呂に浸かって夜は早く寝た。
遮光カーテンが閉まる部屋は朝を感じさせず、外の天気もどうだかわからない。予報によると、今日も曇りのよう。6:00には部屋を出て、散歩に行きたい。
10年ぶりに5月に梅雨入りしたと言われる西日本。6月になった今、梅雨入り前の爽やかさを感じられる朝は少なくなり、梅雨寒の朝といった日が続く。ましてや台風なんかも来たりして、天気予報を気にしなければならない日ばかりだ。
部屋のカーテンを開けてバルコニーに出てみると、空には朝日が薄っすらと雲から透けて見え、曇っているが厚い雲ではなかった。湿度もそれほど感じない。
最近どハマり中のサンザシシロップを白湯に入れる。サンザシ白湯を一口飲むと、植木の乾いた土がスーっと水を吸収するように、空っぽの体内にしみていくのを感じる。
一息ついて身支度を済ませた。静かな部屋に「行ってきます」と声を掛け、バス停に向かう。時刻は6:00を少し回っていた。
バスを降り、茶わん坂の方を登り清水寺を目指す。肌寒いと思ったのも束の間で、じんわりと汗をかく程の坂道だ。
過去(中学の修学旅行)に訪れた時の記憶を思い起こすが、清水の舞台しか覚えておらず、仁王門を目の前にした時、「はじめまして」と思った。
時刻は7:40。帰りは産寧坂を下り、バス停に向かった。京の朝散歩、清水の舞台で感じた事、この上ない贅沢だった。
「この上ない」を感じると、投げやりではないが、どうしても「もうこれ以上は越えられない」や、「人生悔い無し」などやり切った感を感じてしまうのであるが、そうじゃなくて、「ここから」と思う事が大事なよう。
だからとりあえず、上を見ようと思った。それをするには打ち上げ花火を見るのが一番かな、と思う心清まった一日の始まりだった。
noteでの出会いに感謝します
☺︎マティ☺︎
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