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石の上にも何年?

私がまだ実家で暮らしている頃、
「石の上にも三年」「三年続けばずっと続く」
と、よく母が言っていた。

母が人生の中で、どんな厳しい事や辛い事を乗り越えてきたのか聞いた事はなかったが、それをすり込んだ理由はきっとあったのだと思う。


今振り返ると、私はその石の上にも三年という言葉を、「三年は…三年間は…三年頑張れば…」と、根性論のように受け止め、どんなに辛い時でも他に選択肢がある事に気付かなかった。逃げ出せなかった。三年続かなければ人生終わりだ…の如く命懸けで過ごしてきたのである。

よく耐え抜いてきた、自分可哀想だった、と思うほどの山がたくさんあったのだが、でも結果、今の自分に辿り着いたのもそれがあったからであり、良かったと思う。
今の自分は嫌いじゃないから。


ただ息子たちがこれから何かの壁にぶち当たった時、どのように伝えるべきか。
石の上にも三年を思い出して欲しいと思う反面、世代的に価値観も変わってきているから無理させてもなぁ、と言葉掛けにも悩んだりする。
一つだけ伝えたいのは、選択肢はたくさんあるから大丈夫だということ。



先日、おそらく電話をしているであろう長男の部屋の前を通りすがった時、

束縛は愛なんだよ

と言われたと言っていた。
一体彼は、どんな恋愛してるんだろう…。


俺、雨けれるから大丈夫!! 
と傘を持たずに登校していた小学生時代。

俺の服、水陸両用だから大丈夫!!
と花火大会に出掛けて帰りが雷雨になり、心配してメールをした時(数日前)の返信。


高2になった今も、無敵感溢れる男気とアホゥは健在だった。
そんな彼も、束縛されるほど?もしくはもっと束縛して欲しい?お相手と恋愛中のようだ。


恋愛できるのは素晴らしい事。
息子たちには恋愛を通して深く自分を知り、人間力を大いに高めていって欲しいと思う。



ただ恋愛だけは、石の上にも三年は当てはまらないと思っている。
motherも未だに温め続けている石があるのだが、これだけは何年たっても…。
一体いつの事よ?
何年よ?
悟り、ひらいちゃうかもよ?
それはまた別のお話。


ちなみに三年とは長い間をさしているとの事。
ここ最近は、何かに三日耐える事がとても長い間である。
「石の上にも三日」でえへんと言える。

根性あるのが自慢だったのに、今やドヤ顔の三日坊主となった。
でもそっちの方が、今の自分にしっくりくると新たな発見でもあったのだ。




noteでの出会いに感謝します
                 ☺︎マティ☺︎

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