見出し画像

夫の予言について

最近というかここ1年くらい
気になって気になって仕方のないことがある。


それが夫の予言のことだ。
夫は未来人なのかな?と思うくらい
未来のことを言い当てたりする。


世界情勢や株の動き
自然災害やどんなものが流行るかなど
全部ではないが、要所要所
彼が口にしたものはほぼ当たっていて
それが最近は当たり前になっていて
もう驚かなくなったくらいだ。


株でもやっていれば
うちは大富豪になっていたかもしれないが
欲を出すと感覚が狂うという
彼の持論があるので
株やらには手を出さず
できることをコツコツとやって生きている。


夫はほんとにいろんなことを知っている。
深く突き詰めているジャンルもあるが
大体いろんなことを知っていて
あるときはスパイかと疑ったこともあったが
スパイならそれはそれで面白いかと
追求するのもやめた。


そんな彼が私と出会ったときから
ずっと予言していることがある。


それは自分の命のことだ。


僕は太く短く生きることにしてるから
50歳で死ぬよ。


と。
ちょうど今月の末
夫の50歳の誕生日が来る。


何かの戯言のようにも
他人から見ると思うかもしれないが
彼はだいたい無限実行か
有言実行なので
私は密かに不安を抱いて仕方がない。


毎朝、あ、よかった生きている。
と確認をして胸を撫で下ろす毎日が続いている。



なぜ50で死ぬと決めていたのかは
わからない。
きっと結婚もするつもりもなかっただろうし
一人で生きていく気まんまんだった気もするゆえ
そんなふうに言っていたのかもしれない。


私に出会うまでは
絵に描いたようなロッカーミュージシャンのごとく
不健康生活そのものを送っていた。
きっとそのままだったとしたら
50とは言わず
もっと若くして体を壊して
この世を去っていたかもしれない。


が、ここ20年ほど
私の健康オタクに巻き込まれて
健康的な生活を送っている。


だから、寿命も20年伸びて
70歳になってないかなぁと
そんなことも考えたりする。


それを夫に話すたびに


どんな人間も
死ぬことだけは決まっています。
悔いのないように生きてください。

僕は悔いはありません、
できることや伝えることは
あなたに伝えました。


と私にいうのだ。


せめて、わんこを看取るのだけは
一緒にお願いしますと
今日も頼んだくらい
今月末のXデーが心配で仕方がない。


夫のすやすやと寝る寝息の音を
聴きながら
noteを書いている私は
明日も夫が生きてますように。
と祈るばかりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?