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6人のヒーローが大暴れ 映画「ジャスティス・リーグ」 #547

「最初から5人の仮面ライダーを一度に登場させる」

日本で「戦隊モノ」といえば、ゴレンジャーに始まるスーパー戦隊シリーズです。最初に番組が企画された時、大人気だった「仮面ライダー」にあやかって、「一度に5人の仮面ライダーを登場させよう」という案があったそう。一度はポシャるものの、放送局のお引っ越しによって復活。「秘密戦隊ゴレンジャー」が生まれることになりました。

ヒーローとは、ひとりだけのものなのか。

メンバーそれぞれがヒーローとなれるのか。

DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の5作目にして、ようやくヒーローが集結する「ジャスティス・リーグ」は、そんな「戦隊モノ」につきものの課題を思い出させる展開でした。

<あらすじ>
ドゥームス・デイとの戦いで、自らの命を犠牲にして世界を救ったスーパーマンの行動を目にし、バットマンは「信頼」の重要性を実感する。宇宙から迫る侵略者に対抗するため、アマゾン族の王女ダイアナ・プリンスと共に、特殊能力を持った他の超人たちを集めることに。一方、破滅と創造をもたらす強大な力を秘めた3つの「マザーボックス」が、ステッペンウルフによって奪われようとしていた……。

「ジャスティス・リーグ」は、ザック・スナイダー監督が撮影を始めたものの、娘が亡くなったために途中で降板。ジョス・ウェドン監督が完成させました。

結果的にスナイダー監督が意図していたモノとは違ったため、ファンの要望を受けて「ザック・スナイダー版 ジャスティス・リーグ」の製作を決定。全4話構成で、今年HBO Maxで配信される予定です。

現在Amazonプライムで配信されているのは、監督クレジットはザック・スナイダーですが、劇場版の方。ユーモアもあっておもしろかったけれど、興行的には厳しかったようです。特典映像には、製作スタッフのインタビューが収められています。

「ジャスティス・リーグ」の一番魅力は、強いヒーローたちが協力し合うことだ。個性はバラバラで倫理観も違う。信念は異なるが、みんな平和を目指している。変化を受け入れ、ヒーローとして成長して共闘する姿にわくわくするんだ。

DCコミックスの担当者は上のように語っていました。「戦隊モノ」は、チームとしてのハーモニーが求められますが、「ジャスティス・リーグ」の場合、すでにキャラがたっているので、どう調和させるかが難しいのかもしれません。

スーパーマン不在の中、リーダーを務めるのは誰かという点でも、バットマンとワンダーウーマンが対立していました。で、疑問に思ったのです。

なぜ、バットマンはリーダーシップをとらないのか。

脚本家のグラント・モリソンさんは、DCキャラクターの中でも人気の高かった「ビッグセブン」をギリシャ神話の神々に当てはめ、脚本を練ったのだとか。

フラッシュ:ヘルメス
スーパーマン:ゼウス

って感じでピッタリはまっていったそう。そこでいうと、やはり中心となるのはスーパーマンだったんだなー。

科学的知識が豊富で最高の武術家ではありますが、バットマンだけスーパーパワーを持たないただの“人間”です。おまけに“闇の仕事人”として犯罪者に恐怖を与える「恐怖の象徴」でした。だから本人は、“メタヒューマン”のチームでリーダーになる資格がないと思ってしまったのか。自身の課題を乗り越えるストーリーになっていたら、また違ったのかなとも感じます。

現在までに公開されているDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の映画はこちら。

マン・オブ・スティール
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
ワンダーウーマン
ジャスティス・リーグ
アクアマン
シャザム!
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
ワンダーウーマン1984

シリーズの中で、バットマンはベン・アフレックが、スーパーマンはヘンリー・カヴィルがずっと演じています。ワンダーウーマンはもちろんガル・ガドット、アクアマンは映画の「アクアマン」でもジェイソン・モモアが演じているのですが。

「ジャスティス・リーグ」で「フラッシュ」と呼ばれているキャラクターと、DCEUの7作目にあたる「シャザム!」の違いが分からんかった……。

シャザム2

「フラッシュ」を演じるのはエズラ・ミラー。「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の根暗な青年です。たぶんこれから闇の魔法使いになるのだと思われます。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

そんなキャラから一転、ピョコピョコしていてかわいかったですよ。

ジャスティス・リーグ2

(画像は映画.comより)

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