“鋼鉄の男”と呼ばれた男の誕生秘話 映画「マン・オブ・スティール」 #544
久しぶりに見たスーパーマンは、赤パンを履いてなかった!!!
「ワンダーウーマン」があんまりにもかっこよかったので、「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズに挑戦してみました。
アベンジャーズ、X-MENなどなど、「アメコミ」と呼ばれる作品のシリーズはたくさんありますが。この世界に疎い人間にとっては、
多すぎてわけ分からん!
のですよね。超ざっくり分けると、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の2系統がある。これはコミック版の出版社の違いですね。で、そこからMCUは、MARVELコミックスのシリーズと、X-MENのシリーズに分かれる、と。
MCUは20作品を超えるので、ボチボチやろうかねーと思っていたら、全部Disney+に引っ越しされてしまった……。
わたしが加入しているのはAmazonプライムとNetflixだけなので、選択肢はDCEU一択になりました。現在までに公開されているのはこちらの映画です。
マン・オブ・スティール
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
ワンダーウーマン
ジャスティス・リーグ
アクアマン
シャザム!
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
ワンダーウーマン1984
クリストファー・ノーラン監督が制作した「ダークナイト トリロジー」シリーズは、DCEUとは別物と考えられているそう……。
というわけで、栄えあるシリーズ第1作品目、青年クラーク・ケントが、いかにしてスーパーマンになったのかを描く「マン・オブ・スティール」です。
<あらすじ>
資源が枯渇し、末期状態となったクリプトン星。我が子をカプセルで脱出させたものの、科学者のジョー=エルは仇敵ゾッド将軍に殺されてしまう。地球にたどり着いた赤ん坊は、クラーク・ケントとして育てられるが、自分の超人的な力が人を恐れさせてしまうことに気づく。放浪の末、クラークが出生の秘密を知ったその頃、クリプトン星の生き残りであるゾッド将軍と反乱軍は、クラークが地球にいることを突き止め……。
わたしの記憶の中にあるスーパーマンは、普段は冴えない新聞記者。電話ボックスで変身すると、赤パンを履いていて飛んでいく……というものでした。1978年に製作され、日本でも公開されると大ヒットになりました。胸のマークが懐かしい。
(画像はIMDbより)
30年以上の月日を経て、現代風に蘇ったスーパーマンは、筋肉が3倍増しくらいになってた!
(画像はIMDbより)
全身タイツ状態から、ちょっと装甲ボディースーツっぽいデザインになり、色合いもメタリックなくすみカラーを採用。筋肉を浮き上がらせるようなスーツなのは、バットマンと共通していますね。
そしてこの映画を観て、驚愕の事実を知りました。胸のマークの「S」は、「Superman」の「S」だと思っていたのですが、実は「エル家の紋章(House of El)」なのだそう。エル家というのは、クラークの実家です。父はジョー=エル、クラークの本名はカル゠エルなんです。「S」には「希望」という意味も込められているのだとか。
映画「マン・オブ・スティール」、つまり「鋼鉄の男」は、「ダークナイト」のクリストファー・ノーランが製作、「300 スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督という強力な布陣。クラークの実の父はラッセル・クロウ、育ての親はケビン・コスナーと、お腹いっぱいになりそうなマッチョさ。
そのせいでしょうか。
どうにもドッタンバッタン忙しいなーという話だったんですよね。そこでちょっと思いました。
DC映画の主人公は、「弱くない」ことが特徴なのかもしれない。
わたしが子どもの頃に観た初代「スーパーマン」は、普段は弱々の草食男子的な青年でした。それが赤パンを履いて、というか、青いスーツに着替えてからは無敵の「鋼鉄の男」になるのです。そのギャップが支持されたのではないかと思うんです。いつもは弱々だけれど、自分だって赤パンを履けば……と思ったかどうかは知らんけど。
それが、「マン・オブ・スティール」のクラークは、アイデンティティには悩むものの、スーパーパワーにはスッと馴染んでしまう。
でも、この映画が2作目の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」につながっていくので、観ておいた方が流れが分かりやすいと思います。
ワンダーウーマンはもちろん、バットマンも孤独なヒーローです。加えて、スーパーマンの場合は「異星人」という、人々に阻害される要素を持っていました。
人間は、理解できないものを恐れる生き物なのですよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?