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逃げるは恥じゃない! 自分のこころの守り方 『無礼な人にNOと言う44のレッスン』 #607

「かわいくて、野球選手には見えないな」

投手としてプライドを持っていた女子高生選手スインに向けられた言葉です。映画「野球少女」より。

「オレの好みだなー」

北朝鮮の女性選手をからかう韓国の男性選手の言葉です。映画「ハナ 奇跡の46日間」より。

女性に向けられる「何気ない(つもり)」の言葉は、失礼と感じるものも多いんですよね。「冗談のつもりだったのに」なんて言い訳がましく言う人もいますが、「その“冗談”はおもしろいの!? 誰にとって!?」と思ってしまう。

「ハナ 奇跡の46日間」では、「南の男子選手は、女子に嫌がらせするのが趣味なわけ?」とイヤミを言う北朝鮮代表のリ・プニに対し、韓国の代表であるヒョン・ジョンファが「場を和ませようとして言っただけじゃん」と反論し、雰囲気が険悪になってしまいます。

こういう時、どう言えばいいのでしょう。

韓国で、20代女性向けのライフスタイルサイト「大学明日」のデジタルメディア編集長を務めるチョン・ムンジョンさんが、言葉の暴力に対する対処方を紹介してくれています。

1. 相手に問題のある発言だと自覚させること
2. 聞き返すなどして、その発言を客観しさせること
3. 不適切な言葉をそのまま真似て聞かせること
4. 冷めた対応をとること
5. ユーモアたっぷりに答えること

失礼な人に出会った時、「反論すると角が立つし……」と飲み込む前に、一度『無礼な人にNOと言う44のレッスン』を読んでみてください。

職場や家族、恋人、友人。人生は誰かとの出会いと別れの繰り返しです。自ら望んでその場に飛び込んだこともあれば、会社の上司のような逃れられない関係に悩むこともあります。

わたしが心がけているのは「いい人にはならない」ことでした。

チョン・ムンジョンさんも、「いわゆる“いい子”は、人の視線を気にするため自分が何をしたいのかを忘れてしまう」と指摘されています。自分の意見を言ったくらいで嫌われる程度の関係に、執着することはないのですよね。

以前、会社を辞めた後輩から「原稿の校正をしてもらえないか?」という連絡を受けたことがありました。「声をかけてくれてありがとう。手伝いたい気持ちはあるけど、いまは本業と他の複業で手一杯なの。ごめんね」と伝えたのですが、それっきり返事がない……。

たぶん彼とはもう一緒に仕事ができないでしょう。礼儀のない人といると、ムダに消耗してしまうから。わたしはそのまま放っておきましたが、本では礼儀を欠いた人に対して「それは問題ある行動ですよ」と、警告することを勧めています。

そうだよなー。わたしがなにも言わなかったせいで、彼は他でも失礼な行動を取っているかもしれない。まぁ彼の場合、「自“己”意識高い系」で、新卒で来た時から態度が変わらなかったし、いまさら言ってもなーと、グズグズ考えてしまうのですが。

「女性は話そうとする内容よりもどう伝えるかを悩み、そこに多くの時間を費やす。その果てに話すこと自体をあきらめてしまうことも多い」

指摘して変わるか変わらないかは、その人の問題。だけど失礼な人には「失礼ですよ」と声を上げられるようになりたい。そして、自分のこころの守り方を知っておくのは大事なことだと思います。

ライフスタイルサイト「大学明日」はこちら。全編韓国語ですが、画像も多いので眺めるだけでもおもしろいですよ。



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