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悪党たちが挑む危険なミッションの成功率 映画「スーサイド・スクワッド」 #546

アメコミに疎いわたしが、「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズに挑戦してみたという企画。エントリーの3作目は、「スーサイド・スクワッド」です。

現在までに公開されているシリーズはこちら。

マン・オブ・スティール
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
ワンダーウーマン
ジャスティスリーグ
アクアマン
シャザム!
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
ワンダーウーマン1984

「スーサイド・スクワッド」は本筋とはあまり関係がなく、悪役キャラクターが一同に介した映画という立ち位置のようです。ウィル・スミスやマーゴット・ロビーら演じる悪党が、減刑と引き換えに危険なミッションに挑む……というストーリー。魔女の心臓を手に入れた政府高官が、魔女を筆頭に危険人物ばかりの部隊をコントロールしようとするのですが、そんなカンタンにいくわけないですよね。

<あらすじ>
スーパーマンの死から数か月後。政府はメタヒューマンへの対抗策として服役中の犯罪者を集めた特殊部隊「スーサイド・スクワッド」を作ることを決める。隊長に選ばれたフラッグ大佐の恋人は魔女に取り憑かれており、政府高官に心臓を抜かれていた。ある時、不審な事件の捜査に出向いた魔女は心臓を取り戻し、ミッドウェイ・シティを占拠。特殊部隊が向かうことになるが……。

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でちょろっと話に出てきた“メタヒューマン”がキーワードとなってきます。

“メタヒューマン”とは。

外見は人間と似ているけれど、人間を超えた能力を持つ存在のこと。スーパーマンがその代表のようなんですが、いや、もともと異星人やし。バットマンは超ハイテク機器で武装した“人間”だし、ワンダーウーマンは“神の子”だし。

ここでは「理解を超えた存在」を指しているようです。

「マン・オブ・スティール」で、まだ幼いクラークに、父役のケビン・コスナーが諭すシーンがあります。

「人間は、理解できないものを恐れる生き物なんだよ」。

スーパーマンの「活躍」にも、批判は出ていました。彼が空を飛び、敵と戦うことで、人間社会にも被害が出るからです。オフィスを破壊されたバットマンも怒ってましたよね。

それでも。

スーパーマンは「善」の心を示してくれた。でも、もし今後現われる“メタヒューマン”が、違ったら?

というわけで、それに備えておこうと集められたのが「スーサイド・スクワッド(決死部隊)」なのです。元は犯罪者なので、敵を倒したところでヒーローになれるわけでもない。もしかしたら生きて戻ることはできないかもしれない。逆らえば、首に埋め込まれた爆弾でサヨーナラーとなる。

めっちゃ勝手な理屈やな!!

コントロールされることが嫌いなわたしはそう思ってしまったのですが、案の定、メンバーの中にも反逆心を抱く者がいました。はたして寄せ集め部隊は、無事に任務をこなすことができるのか!?という展開です。

この映画は、DCEUの中ではアナザーストーリー的な位置づけなので、これを観なくても次のステップにはいけそうなんですが。

それぞれのキャラクターがよく分かる映画なので、観て損はなし。マーゴット・ロビーのイカレっぷりが楽しめました。いやー、役によってこんなに変わる俳優ってすばらしいな!

スーサイド・スクワッド2

クエンティン・タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のひたすら無垢で美しい役。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

(画像は映画.comより)


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