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1000日チャレンジ:映画評

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1000日チャレンジで書いている「映画」のコラムです。 韓国映画多め。
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#ハリウッド

“記憶の時間旅行”が向かう場所 映画「TENET テネット」 #514

その昔、初めて唐組の舞台を観た後、あまりの訳分からなさに、友人の演出家に聞いたことがあり…

mame
3年前
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変化の時代のアン・ハサウェイにおののく 映画「魔女がいっぱい」 #512

「人生に変化はつきものよ」 未来なんていくらでも変えられる。いま、この状況を生きよう。ロ…

mame
3年前
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奴隷貿易のリアルを描いた人間ドラマ 映画「アミスタッド」 #344

「日本人はアイヌが山奥でひっそり暮らしていた人だと誤解している」 以前、北海道の学校に勤…

mame
4年前
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一番のお友達になるまでの時間 映画「ドライビング Miss デイジー」 #343

往年の名俳優ジョン・ウェインはかつて「私は白人至上主義を信じている。少なくとも、黒人が(…

mame
4年前
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ホンモノの香り高きユーモア 映画「ブラック・クランズマン」 #342

家で食べるチューブ式のわさびに慣れていると、おそば屋さんやお寿司屋さんで「ホンモノ」のわ…

mame
4年前
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“一人の権利は全員の権利”のはずなのに 映画「それでも夜は明ける」 #341

「黒人奴隷」というと、鎖につながれて船に乗せられる姿や、鞭で打たれる絶望的に悲惨な生活が…

mame
4年前
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恐怖が支配する世界からの解放と姉妹の絆 映画「カラーパープル」 #340

スピルバーグ監督にとって初めての社会派ドラマとなった映画「カラーパープル」。主人公のセリーは、外の世界を知ることができない境遇にいます。それが、息子の嫁や夫の愛人、妹からの手紙によって世界を知り、ようやく自分の境遇が「異常」だと気がつく。 比較対象を得たことで、ガラリと変わる。その、心の成長がとても美しい映画です。 <あらすじ> 1909年。ジョージアの町はずれに住むセリーは、2人目の子どもを出産します。父親は、母の再婚相手。妹のネッティを心の支えにしていましたが、近くに