恐怖が支配する世界からの解放と姉妹の絆 映画「カラーパープル」 #340
スピルバーグ監督にとって初めての社会派ドラマとなった映画「カラーパープル」。主人公のセリーは、外の世界を知ることができない境遇にいます。それが、息子の嫁や夫の愛人、妹からの手紙によって世界を知り、ようやく自分の境遇が「異常」だと気がつく。
比較対象を得たことで、ガラリと変わる。その、心の成長がとても美しい映画です。
<あらすじ>
1909年。ジョージアの町はずれに住むセリーは、2人目の子どもを出産します。父親は、母の再婚相手。妹のネッティを心の支えにしていましたが、近くに