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【ボタンを紐解く】A P&CIE

最近わたしが熱心に集めているA P&CIEのボタンについて、記録代わりにメモしておく。

アンティーク/ヴィンテージボタンあるあるだと思うけれど、「これかわいい!もっと欲しい!他のデザインはどんなの出してるの!?」と興味を持って探すも情報が出てこない。何年に設立された何て名前の会社なのかすらよく分からない。したがってコレクションに辿り着けない(完)

今回はわたしが血眼になって探した、わたしによるわたしのためのA P&CIEボタンの情報をまとめておく。同じようにA P&CIEのボタンに惹かれた人がこの記事を読んで救われたらイイナ... 

A P&CIE社製ボタンとの出会い

そもそもわたしがA P&CIEという社名を知ったのは、一つのヴィンテージボタンがきっかけだった。表には、洋風な唐草模様のように植物の模様が一面に描かれており、裏面にはしっかりした字体で「A P&CIE BREVETE PARIS」記されている。wallpaper(壁紙)のようなボタンとして紹介されていたが、なんともセンスを感じるそのデザインにこの会社が他にどのようなボタンを作っているのか気になった。

そこで探したところ、同様に同じ柄を散りばめたボタンでキノコ柄のものを見つけた。花の蕾のように見えるが、どのサイトでも「fungi(キノコ)」として紹介されているのでキノコ...なのかな?

左がキノコ柄、右が洋風唐草模様


A P&CIEとは?

では、このようなナイスデザインなボタンを製造していたA P&CIE PARISとはどんな会社なのか?
調べ続けた結果、A P&CIEは「Albert Parent and Company」の略であることが分かった。ボタンの背面に書かれたBREVETEは特許を意味し、PARISは製造された国がフランスであることを示している。
BREVETEに関して、他のA P&CIE社製のボタンの背面を確認すると「BREVETE SGDG」と表記されたものもあり、「特許権自体は国が保護するが、特許対象となった物や技術等の価値や安全性は保証しない」という意味のようだった。19世紀半ばに制定された表示で、安全規格等の整備によって1960年代には使用されなくなった模様。

A P&CIEの歴史

Parentは製造会社の設立者の名前で、彼はもともと1912年から1916年に渡って、友人であるLiegerと共に働いていた。1916年に独立した後、1923年までは一人で経営を行い、1924年から1939年まではParentの息子と兄弟も共に会社を支えた。

背面のマークが年代によって異なるわけではないようなので、ボタンの製造がどの時期が見極めることは難しそう。何にせよ、Albert Parentが存在したの1912年〜1939年となる。意外と短命なので残念だ。

まとめ

なんとも簡素な記録になってしまったが、引き続き調べて、新しい発見があれば更新したい。
本当はAlbert Parent社のコレクション一覧などが見つかれば涙を流して喜ぶのだが、古い時代のものなので期待できないかな...

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