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人生を二毛作化する

 私にも、友👩がいます。先日、家の周りを歩いていたらラインが入りました。
「今、話せますか?」
近所に住む、大切な友だちの一人から集合がかかりました。

 我が家🏠も来年で築20になります。住み始めたころは、ピカピカの新築住宅ばかりが立ち並ぶ分譲地の一画でした。いつの間にか田畑が住宅地に替わり、住宅が何棟も建ちました。その住宅街の中に、
「こんな人になりたい!」
と思う優しい友👩がいました。その頃からお付き合いをしている友人です。

 コロナ禍になってからは、互いの自宅を行き来することを遠慮し、近所でばったり出会ってもあいさつ程度で、距離を取って交流していました。その彼女からの突然のお誘いです😊


 彼女との関係も来年で20年というこの時期に、
「自宅の売却を考えているのよ。」
という言葉を聞くことになりました。
「えっ!この地域を離れるの?」
この関係は、もっと長く続くと漠然と思っていました。
彼女👩自身も、
「マッコレイさんに、売却の話をする日がこんなに早く来るなんて。」
と伏し目がちに話してくれました。

 彼女も私もいずれは自宅を売却して、マンション🏢や小さな平屋を購入しようと話してきました。もしも、売却すると決めたら、その時は必ず連絡して欲しいとずいぶん前に伝えていました。その話を覚えておられたのです。

 子育てをしていたあの頃とは違い、もう、次のステージを考える時期が来たのだと思うと、少し寂しい気持ちになりました。


 彼女は、5歳年上です。子育てに悩んだ時には
「大丈夫よ。」という魔法の言葉を何度もプレゼントしてくれました。知り合いに嫌なことを言われて落ち込んでいると、つまらない愚痴にも、時間を割いて励ましてくれました。その頃の彼女は、毎日とても忙しくて、分刻みで仕事、育児、家事をこなしていました。それなのに、大切な時間を割いてもらっていました😭


 夫の転勤で自宅🏠を離れていた時にもメール📧などで近況を伝え合っていました。
つらい状況になっても、
「たとえ良くない出来事があっても、わたしは不幸ではない。」
凛とした表情で語ってくれた姿を思い出します。

 本📕が大好きで、自称『活字中毒者』の通り、隙間時間を読書で埋め、多くの書物📚を読破しておられました。打てば響くような返答がうれしくて楽しくて♪
いつまでもおしゃべりしたいと思っていました。



 3年ぶりに彼女の自宅を訪問し、リビングで話し始めました。何度も遊びに来たリビングにいると、3人の我が子を連れて来ていた頃のことを思い出します。

 小さな子どもたちが遊んでいたワンシーンが、映像としてはっきりと残っています。懐かしい!!あの頃と変わらず、おしゃれで綺麗なインテリアと美味しい😋焼き菓子、香り高い紅茶☕

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イメージです😊


話題は、建物の売却査定価格と、実際の売値についてです。
諸経費+仲介手数料+住宅ローン残高+購入マンションの代金=売値

としたいところですが、築20年となると
土地代金+α=売値ぐらいが相場かもしれません。
修繕履歴などはハウスメーカーの建物なのでデータに残っています。比較的駅近の立地も、プラスαの幅が大きくなる要因です。

 私に財力があれば購入したいのですが、老後資金に余裕が無い現状で、無理だと言わざるを得ません。また、少しでも高く売却したい彼女の邪魔はできません。


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イメージです😊


30分近く話しているうちに、この邸宅を活用するならどうするか、、、と話題が広がり

「高齢女子👵で、シェアハウスを経営したい。」
「アットホームなグループホームはどうかしら?」
「2階からリビングに下りてきて、おばあちゃんたちがいろんな話をして、大笑いするの😆」

あれあれ、妄想が止まりません。子育て時代を思い出してしんみりしていたのもつかの間。今後の話へと発展します。

「介護業界は、これから変わっていくといいね。」
「どんどん高齢者が増え、より良い生活を求めると思うの。」
「誰かがいつもいて、声をかけ合って保育園やグループホームが地域に点在している暮らしをこの街で作らない?
「私は敷地内の草抜きをして、花💐や野菜🥦🥕を育てるから。」
「では、飲み物🍹と焼き菓子🧁🍪を用意しようかしら。」

いつの間にか私たちは楽しい老後を立体的に語っていました。


 彼女と話すと、私は元気になります。考えが膨らんで、自分の本心に気づいたり、出来ることや、したい事が明確になったりします。

 マンション🏢を購入すると決めている彼女との、物理的な別れは近づいてきています。

 今後どうするか悩んでいる私は、シェアハウスや、グループホームを視野に入れています。

 体力のあった10年前は、田舎で暮らそうと思っていました。しかし、体力が落ちた今は、田舎暮らしに自信が持てません😢
まずは自己資金を増やして、選択肢を増やすことが第一です。

 帰り間際に話したことは「人生二毛作主義」です。外山滋比古さんの『こうやって、考える』を読んでいて出会った言葉をふと思い出したのです。

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人生を二毛作化する
20歳くらいから80歳まで仕事をするとして、前半30年と後半30年は独立しているのが望ましい。人生二毛作主義である。二つの仕事がつながっていてもよいが、まるでかけ離れていれば、いっそのことおもしろい。
外山滋比古さん

 本業で働く時間が限られてきました。人生前半の今の仕事は残り数年です。出来るだけ資金を貯めます。

少しかけ離れている、おもしろい?後半の30年は、
4年後にスタートする予定です☺️後半は、30年も無くて20年ほどになりますが。どんな二毛作になるかわくわくします。


 楽しい時間を過ごせる、数少ない友人との別れが寂しくて、その気持ちを押し込めつつ、二人で声をあげて笑いました🤣笑っているうちに、気持ちがはれて✨きました。

 20年住んでいた場所を離れる寂しさや、不安もあると思います。60代の今のうちに!と決心され、新しい所で、新しい事に挑戦されます。

 とても苦労された彼女👩が、どうかスムーズに次のステージへ進めますように。心から願っています☺️



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