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自然との距離のグラデーション

自然を求める現代人

自然に近づきたい。でも都市生活は簡単に捨てられない。

そんな私が興味のままにいろんな分野の本を読み始め、大体のグラデーションが掴めてきた気がするので、一度整理してみる。

ちなみに、おそらくここ数年〜十年くらいの緩やかなナチュラル嗜好ブームやSDGsなど地球環境意識の高まりをベースに、コロナで需要がうなぎのぼりなのであろう、情報源には事欠かなかった。
コロナによって自然関連のトピックが関心を集めたのは、「三密回避のお出かけ」としての選択肢が一つ。もう一つはシンプルに人々の「自然を求める衝動」ではないかと思う。外出自粛生活によって自宅で過ごす時間が増え内省しやすくなったことで、錆びていた都市生活でのストレスが知覚しやすくなり、人間本来の欲求が顕在化しやすくなったのではないかと考えている。

自然との距離の5段階グラデーション

今の世の中にある都市生活者がとりうる自然と距離を近づける選択肢を思いつく限り挙げて要素を分解すると、5段階になった。整理の軸は他にもありそうだし、粒感がバラバラなのが恐縮だが、一旦現時点の整理を試みてみる。私の場合どうだったか、は最後にご紹介することにする。

1段階目:おためしフェーズ

まずは今のライフスタイルを全く変えずに少しだけ取り入れてみる、本当にライトなフェーズ。いつもの行動をほんの少し自然に関連性のある選択肢に置き換えるだけで、気軽に気分を味わう。特に変化するものも犠牲にするものもない。

・近所の公園を散歩する
・お茶や食事の際に、緑が見えるカフェ、テラス席のレストランをなるべく選ぶ
・Youtubeで自然風景の動画を見る
・音楽配信サービスで自然音ステーションをフォローする
・寝る前に自然音×音楽の睡眠アプリを使う
・ベランダで休憩・食事する

2段階目:マイブームフェーズ

自然を自分の生活に少しずつ取り入れるフェーズ。受動的ではない、自分でアクションを起こす姿勢が少し出てくる。少額を課金したり、かける時間が少し長くなってくる。

・自然に関わる書籍、雑誌の購入する(図書館で借りる)
・観葉植物を家に置いてみる
・街中の植物が目に入るようになる
・公園でピクニックする
・近場で日帰り登山をしてみる
・週末に山や川を訪れる
・自然豊かな場所でゆっくりすることを目的に旅行する
・森林浴、森林セラピーに興味を持ち始める

3段階:趣味フェーズ

自然を生活に取り入れることの心地よさに気づき、積極的に自然に関わりに行く。都市生活と自然を行ったり来たりして、一時的にはがっつり浸ったりする。ただ、軸足はまだ都市生活にある。あくまで非日常の余暇時間や限定的な空間としての楽しみ方。

・パルダリウム、テラリウム
・ワーケーション
・キャンプ(主にソロキャン)
・ブッシュクラフト
・アーシング

4段階目:ライフスタイルフェーズ

自然をライフスタイルに取り入れて変化する。ディープに自然と関わる。価値観の基準が変わってくる。かけるお金や労力が大きくなっている。

・バイオフリックデザイン
・アウトドアリビング
・別荘
・二拠点居住
・山を買う

5段階目:ライフワークフェーズ

都会から離れる、もしくは比重が小さくなり、自然との距離がグッと縮まる。人生設計に自然が関わってくる。人生をかけて取り組むべきミッションを見つける。最終的には、自分の人生より先の未来を見据えて森林ん保全や地球環境への関心が高まり、実際に具体的な活動をライフワークとして実施する。

・自然保護ボランティア
・田舎暮らし(完全移住)
・自然に関わる仕事
・農業
・風の谷(安宅さんのプロジェクト)

私の場合:マイブームが加熱し、趣味、ライフスタイルへ

現在の私はと言うと、フェーズとしては2段階目である。

手軽にできるマイブームまでは全て通過しており、家の中は一人暮らしには異様とも思われるほど植物が溢れており、まだまだ増やして都会のジャングルを作りたいと思っている。(一度、雑誌にもインテリアとしてご紹介いただいた)
ライトな自然では物足りなくなってきており、森林浴や登山も以前と比べるとどんどん間隔が短くなってきている。

趣味の分野も気になっており、本を読んだり、youtubeの動画を見て情報収集をして、いつ手を出そうかと考えている。(それぞれの分野に深い沼が広がっているであろうことが見えているので、ちょっと躊躇している笑)


ライフスタイルに取り入れていくことにも非常に関心が高まっており、実際に一歩踏み出した人への話をぜひ聞きたいと勝手に計画している。

最終的にライフワークまで行くのかはわからないし、別に行っても行かなくても良いと思っている。しかし将来的な選択肢としては十分あり得ると思っており、これから勉強していきたい。

そもそもなぜ自然に関心を持ち始めたのか、でいうと、上記の軸とは全く別の実体験がある。鬱々しがちなネガティブなマインドが自然からの力で癒されたり、畏怖や畏敬とも呼べる感情によって人生のどん底レベルの苦しみが救われた原体験がベースにあるが、その話はまた別の機会に描こうと思う。

まとめ

そんなこんなでごく個人的な見方になるが、都市で生活する現代人が自然との距離を縮める動きと段階をまとめさせてもらった。
今後それぞれのキーワードを深堀していき、実際に自分の身をもって体験をしながら発見をしてその様子を記録&発信していきたいと考えている。
ご興味がある方はフォローしていただけるとありがたい。

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