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人生は砂時計(百田尚樹の新・相対性理論)

人生は、いつ終わりが来るか分からない。

無限じゃない

時間は有限。
時は金なり。

など、時間に関する教え(というか説教?)みたいなものは広く知られています。が、「それはなんとなくですが、分かってます」と思ってしまうものばかりでした。

その「時間」に対して別角度から考察をしたことによって、これまでとは違った観点で、「やっぱり時間というのはすごいものなのだ」と思い知らせてくれたのが、百田尚樹氏の「新・相対性理論」です。

アインシュタインの言う「相対性理論」は実感しづらい部分もありますが、この本の理論は体感できる要素もあり、深くうなずく部分もたくさんあります。

砂時計

最近めっきり見ることがなくなってしまった砂時計。

百田氏は、人生を砂時計にたとえます。

砂が落ち始めてから真ん中あたりまでは、落ちるスピードをさほど感じない。しかし、7〜8割進んだところでは、上部の砂が下に吸い込まれていく様を見ると、とても早く感じられる。

でも実はどこのスピードも同一なのです。

改めて砂時計の動きを見ると、恐ろしさすら感じます。


道具や機械は、時間を短縮するために開発された

「一例」洗濯機という発明品によって、1枚1枚を洗濯板で洗羽(こする)必要がなくなり、空き時間が格段に増えました。

人類の進化、文明の発展は、長生きしたいという潜在的な欲望から生まれた。
充実した時間が少なければ寿命は短い(時間が減る)
達成感と評価によって過去の記憶も書き換えられる

つらい練習をしているときは「つらい」と思っていても、それによって勝利を得られたときには、「つらい」という記憶が書き換えられるわけです。

成功者の話を聞くたびに思っていたのが、苦労話を楽しそうに語ること。字面にすれば全然楽しくないのですが、それを楽しそうに語るのです。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。


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