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小池百合子の女帝は分かった。けれども…

皆さまこんにちは。


すごい本でした。

とにかく、小池都知事の「すごさ」が分かります。

いろいろなものを利用してのし上がった人、ということだと思います。

この本を読む限り、その手法は決して褒められたものではありませんが、「女性でものしあがれる」と勘違いする女性が出てしまうのではないか。そう思ってしまいました。

私は都民ですが、一度もこの方に投票したことがありません。今年の都知事選も違う方に投票しました(たしか4位の方だったと思います)

この本でもうひとつ痛感したのは、世間一般の目、特にメディア・マスコミの甘さです。取材する側は、準備・予習をしっかりすることがいかに大切かということを思い知らされます。

パフォーマンスに走り、実務は疎かになる。

と書かれていますが、裏を返せば、そういう人にメディアがフォーカスしてしまう構図をなんとかしなければ、第二第三の小池氏が登場します。

政治は「劇場」ではありませんが、政治を劇場にして票を得る手法は、メディアがちゃんと対応しない限り、消えません。

選挙のたび「主要3候補」といった具合に、なんの根拠で「主要」としているのか根拠が適当な状態でメディアが勝手に当選しそうな人を絞り込んでしまう。それがそもそもの問題なのではないかと思います。

本来あるべき公平性がそこにはありません。なぜなのでしょう?

劇場にする手法については、この本の著者のインタビュー記事がネットに出ています。本の内容より、こちらの主張のほうにとても同意できます。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。