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『ぼくたちに、もうモノは必要ない。増補版』を読んで1

ぼくたちに、もうモノは必要ない。増補版
佐々木典士

Amazonでもすごく高い評価を受けている本です。


出版社の本紹介ページを開いてみると、販売部数が10万だったり40万だったり60万だったり…
どれが正解なの! とツッコミたくなりますがどれでもすごい数字です。


モノを減らすことによるメリットがいくつも書かれています。
特にすごく同意できる項目を挙げますと、、、(太字がそれで、その下は私の解釈です)

家事にかかる時間が減る

掃除機をかけるにしても、「下にある箱や本をどかす」→「掃除機をかける」→「箱や本を戻す」の3段階が必要ですが、モノがなければ「掃除機をかける」ひとつで終わりです。
この「下にある箱や本」がとんでもない数あれば、とんでもなく段階が積もっていきます。

30分で引っ越し

江戸時代の画家・葛飾北斎は引っ越し魔だったと言われていますが、長屋暮らしでモノ自体が少ない暮らしだったから実行可能だったのだろうと思います。古来の日本人は、モノが少なくてもどうって事ない暮らしをしていたのではないでしょうか。

探しモノの時間が減る、忘れモノもなくなる

モノが多すぎると、「あれ取って」と言われても「あれ」がどこにあるか分かりません。

モノを減らせばケンカも減る

「あれ」がどこにあるか分からない。これが1回じゃなく3回4回と連続するとイライラします。「あれ取って」と頼んだ側も「なんであれもこれも見つけられないのかなぁ」とイライラし、口調が激しくなる。言われた側は「ちゃんと片付けていれば探さずに済むんだよ!」と大声になる。こうして、ケンカが勃発します。

モノを減らせば、時間は増える

散らかっていなければ「あれ」をすぐ見つけられる=探す時間が減ります。見つけられない「あれ」は1個と限りません。100個あれば時間は100倍使う事になります。下手すると見つからないこともあり、これは徒労です。

幸せを手に入れてもすぐに慣れて当たり前の日常になってしまう

幸せの「お手本」ってなんだ? モノで満たされていることが「幸せ」なのでしょうか? と問いかけています。

最後に(自分のこと)

親が住んでいた空き家は一軒家。
それなりに「モノ」がたくさんあります。
義理の親が住んでいた家も空き家。
こちらはアパート暮らしでしたが、それでもそれなりに「モノ」はあります。
処分をするのは、子どもである私の役目です。
しかしながら、それはあまり気が進まないものなのです。
なぜならそれは、「親の思い入れのあるものを一個ずつつぶしていく」という行為だから。

そういう気持ちが理解できたからこそ、私の子どもにはそういう思いをさせたくないと思います。が、それは「私」だけが思うことです。現実は、家は、今の私の身の回りは、モノだらけです。

「2」に続きます



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家事の工夫

至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。