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現地で語学を学ぶなら観光地以外へ

現地へ行けたらこんな学び方を

という自分の体験談です。

語学を学ぶなら、(今は難しいですが)現地へ行くのがいちばんです。

しかし、いわゆるガイドブックによく出てくる観光地、たとえば明洞とか南大門市場、仁寺洞とかは日本語ができる店員も多くてあまり学習にならない感覚があります。

なので、観光地ではないところへ無理してでも行くことをお勧めします。

私はこれまで4度渡韓したことがあります。それぞれについて少しだけ触れます。

1997年 釜山と馬山(マサン)市

初の韓国旅行でしたので、現地でガイドさんがついてくれるツアーをお願いしました。空港で出迎えていただき、ホテルまで簡単な案内を受けます。

2日目からは自分で移動。行き先は、隣町である馬山(マサン)市でしたが特段観光することもなく用事が済んだら釜山へトンボ帰りの日々。釜山のホテルから徒歩で中華料理店とかへ行ったり、最終日は慶州へ観光へ行き(日本語ができるおっさんに声をかけられましたが無視)、チャガルチ市場で朝食を取りましたがここも店員は日本語ができるので、初めての人にとっては安心感があるでしょう。

3日目も馬山へ高速バスに乗って移動です。そのバスターミナルまでタクシーに乗ったのですが、「どこへ行く?」と聞かれ「馬山です」と答えたら「そんならこのままタクシーに乗りなよ」と言われさらにあれこれ言葉を継ぎ足されたのですが(なんて言っているのかは不明)、「バスに乗りたいんです」と私が答えたらそのまま黙ってしまいました(なんか悪いことした気分)。

というわけで、「観光地へ行っておけばほぼ言葉で困ることはないんだな」というのがこの時の実感でした。

1998年 ソウル

夜になるとマイナス10度になる、とんでもなく寒い時期に行ってしまいました。

初日、空港に到着したのが深夜12時過ぎ。誰もいない空港に日本人観光客団体のわれわれ(4〜5人のみ)が放り出され、ガイドも来ない。すると若い軍人さん集団がぞろぞろと近づいき何やら尋ねてくる。超小心者の自分は「撃たれる?」「連行される?」とビビりましたがすぐさま同行者が日本語で現状を話すと、向こうの若者も日本語で応答してくれ、少ししたらガイドさんも来てくれました。

若い軍人さんも日本語が話せるんだ!←変なところに感動。

あまりにも寒くて、夜は誰も出歩いていません。でも屋台はやっている。「生計が立つのかなぁ」と不安に思ってしまいました。

仁寺洞にて、韓国語で道を尋ねたらすごい早口で答えられ、「韓国語で聞いたら韓国語で答えられるのは当然だよな。少しは話せるんだけど聞き取りがさっぱりだなぁ」と、まだまだ高い壁を感じました。

2007年 ソウルと大邱(テグ)市

このころになるとちょっとは勉強を積んでいたので、「もう現地ガイドはいらん」と思いつつも一応現地のホテルまでは現地ガイドに連れて行ってもらうことにしました。

大邱市は、ソウルから1時間ほど離れたところにありまして、特急列車に乗る必要があります。鉄道の窓口で切符を買うのは初めての体験で緊張しましたが、すんなり買う事ができて自分でもビックリ(それが日本じゃ当たり前なのですが)。

食事も、現地の人しかいないようなオフィスビルにある食堂にズカズカ入り、現地の店員から「こいつ日本人かよ。言葉通じねえなぁ」という反応は受けたものの必死に頼み、無事食事にありつく事ができました。

ホテルの食事やコーヒーは高いので、近くのコンビニで食材やコーヒーを購入したりと、少しでも安く上げるには日本人のいないところへ行く、ということがだんだん分かってきました。

芸術系大学に行ったら、周りはまさに学生街といった感じで、ライブハウスからは「ハイウェイスター」が漏れ聞こえて来ました。やっぱりこの名曲はこの国でも人気なのでしょうね。

2018年 仁川市(ソレポグ駅近く)

これがいちばん、観光地とは縁遠い行程でした。

まずツアーは取りませんでした。われわれは6人ほど。そのご一行を私がガイドすることにしました。金浦空港からタクシーでホテルへ。

行き先は「仁川市」ですが、あの仁川空港があるところからは1時間ほど離れています。こちらがホテルの最寄り駅です。

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普通のビジネス街っぽく、朝夕はスーツ姿の人が行き交っていました。

こちらはホテル近くの賑わっている場所です。

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カラオケ屋が多い印象でした。いくつかのお店や食堂に入りましたが、日本語が通じる店は皆無。英語もほとんど通じません。なかなか鍛えられる場所です。


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こちらはたぶん空港近くのロッテショッピングモールの地下にあるレストランで食べた料理です。

「モール」は、日本にあるモールとほとんど同じです。構造が似ているので、そういう意味でも物を探しやすいと思います。

仁川市のお店はメニューがハングルのみで写真もないため、何の料理かまったく分からない場合もあります。しかしこの時はもうスマホがフル活用できる時代。「翻訳機能」を使い、そこにハングルを手書き入力すれば、大概の料理名が判明。大助かりでした。

買い物についても、多くのお店が深夜まで営業しているので、食材がなくて困ることはありません。ホントに便利な国です。

ものすごく困ったのは、タクシーでした。ホテルは駅が間近だったのでタクシーに乗ることは簡単でした。ところが仕事場となったある場所は駅が近くになく、流しのタクシーをいくら呼び止めたくても止まってくれない。何らかの事情で乗車拒否にあい続けました。

やむなく路線バスを利用し、Googleマップを駆使して近くのバス停で降りてそこから30分ほど歩いてやっとホテルに帰れる感じの日々を過ごしました。観光地だったらこういう苦労はなさそうですが、これが普通の街ならではということでしょうか。

ホテルのフロントマンは日本語ができる人はゼロ。同行者で英語が堪能な人と、若干韓国語が分かる私で常にフロントへ行き、どちらかの言語で物事を解決させる感じでした。

まとめ

日本でも、郊外の都市へ行けば英語のメニューもなかったり日本語以外全然通じたない、というお店も少なくないと思います。

韓国にもそういう都市はあるんだ、という事です。そういうところほど、語学的に勉強になるし、(観光地という土地ではない)彼らの生活も肌で感じられる気がしました。


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