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「コサキンソング」、というマニアックすぎる世界観

小堺一機さんと関根勤さんのお二人が長年やっていたラジオ番組が2009年に終了し、「これも時代の流れか」と思っていたのですが、その番組がポッドキャストで復活。それも半年も前に。復活したことはうれしかったのですが、半年も気づかない自分に愕然。

ラジオ番組ではなく、ポッドキャストでの復活だそうです。

ん、ポッドキャスト、何のことかよくわかりません。ただ、私のスマホにはSpotify(スポティファイ)がダウンロードされているので、それで聞いています。

お二人のラジオは、中学3年のときから大学時代まで長く聴いていました。
中3の時、友人から勧められました。その勧められ方が、

「おい、この番組を聴いてみろ、ただ、間違いなく2・3回聴いてもおもしろくないから、2・3回は我慢して聴いてくれ。そこまで我慢できたら、そこからおもしろくなるから」

という謎?の勧められ方。
これは本当でした。本当に初回2回目はチンプンカンプン。
そして結局10年は聴いていたので。

社会人になり、家族と過ごす必要性が出てきた事によって、夜中の1時、2時に起きてラジオを聴くのは結構難しくなりました。ポッドキャストだと何時に聴いてもいいので、これは助かります。真っ昼間に食事をしながら、あるいは夜皿洗いをしながら聴いています。

社会人になってもお金があまりなく、舞台やコンサートを見に行く事はほとんどない私ですが、関根勤さんの、「グダグダ言うだけ」という公演はリーズナブルな値段だったので、購入して見に行ったことがあります。その時はあのルー大柴さんも一緒に登壇してくれたので、とても得した気分でした。

公演の内容ですが、本当に「グダグダ言うだけ」。途中、トムジョーンズさまのライブ映像を見ながら、いかに彼がくどい人かを力説していたことは覚えています。

今やお二人はおよそ70歳ですが、番組の内容はほぼそのまま。ひとことで言えば、

くだらない

これに尽きます。

そして、毎回、投稿される方のおもしろさに大笑いし、大声でツッコミを入れております(=ひとりごと)。

で、主題である「歌」です。

この番組で火がついた歌には「コサキンソング」というカテゴリーがつけられております。有名な方が歌っていたちょっと「?」と思う歌を、リスナーさんが発見してくれるのです。たとえば、
◯青いゴムゾーリ(バーブ佐竹)
◯若い元気なお相撲さん(藤島恒夫)
◯男と女(高英男)
◯青い山脈(舘ひろし)
などなど。

「男と女」は名曲中の名曲ですが、高英男さんの「男と女」を聴いた時はひっくり返りました。なぜひっくり返ったのかは、うまく説明ができませんが、あえて言うなら「くどい」、かなぁ。
YouTubeで検索したのですが、出てきたのは、私が聴いた曲ではありませんでした。
私は子どもの頃からアニメをあまりみていないのですが、「マジンガーZ」の主題歌はこの番組で知り、カラオケでは持ち歌にさせていただいております。

もうひとつ、この番組でヒットしたのが、「替え歌」。関根さんが人の歌の歌詞を勝手に替えて歌う、という内容です。
ほぼすべて「ひどい」のですが、私の中でいちばんひどいと思ったのが、「徹&ラビー」の「アゲイン」。渡辺徹さんの名曲のひとつである「アゲイン」に関根さんが「アゲイン」という言葉を上乗せする、というだけで、文にすると何がおもしろいのか全く分からないと思いますが、聴けば、「本当にひどい。失礼極まりない」と思うこと間違いありません。少し検索してみましたが出てきませんでした。
ほかの歌は、歌詞を替えて歌っているので、内容がいかにひどくても「替え歌」ですし、そのおもしろさはある程度イメージできます。が、この「アゲイン」は、替え歌でも何でもなく、「徹&ラビー」と勝手にアーティスト名までつけていて、それでいてコンセプトも全くなく、何度聴いてものたうち回って笑っていました。(とはいえこれでレコードとかは出してないようだから、まあいいのか)

私はあまり人間関係が上手につくれず、特に10代の時はつまらない事でいろいろ悩んでいましたが、この番組でだいぶ救われました。

「徹底的な笑い」を生み出せる方々は偉大だと思います。

関根勤さんのこの本はオススメです。

残念ながら版元(出版社)はなくなってしまったようなので、古本とか図書館でしか見ることはできないようです。


#思い出の曲

至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。