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誰がこんな国にした=有権者=私たち

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お先真っ暗な気持ちになるかもしれませんが、世界広しといえど、先進国でこんなに長きにわたって成長していない国は日本だけです。

絶望的な気分になりました。

この本に書かれている内容は、少し前に読んだ、高橋洋一氏の著書で言及していることとほとんど同じ提言でした。

メンタリティを変える?

気になったところを引用させていただきます。

日本の政策当局のメンタリティが変わらない限り、日本のデフレはこのまま続く可能性があります。(略)財政政策が変わらないと、デフレ脱却はなかなか難しいのです。

変わらなかったからここまでひどくなったのだろうと思います。


今のお金のほうが大事と思えるための最大のポイントは、「今日より明日は良くなるだろう」という楽観的な気分です。将来が楽観できれば、収入からそれなりの割合でお金を使うようになり、経済が回り出し、企業の収益も上がって賃金も上がって賃金も上がるという好循環が生まれます。

とてもじゃないが楽観的にはなれません。将来不安しかないので、「1円でもいいから無駄づかいはしないようにしなければ」と思ってしまいます。


私は、ビジネスの根底は、リスクを取って事業にチャレンジする事だと思っています。そうしてたくさんの失敗の中から新しいモノやサービスが生み出され、人間の生活が豊かになってきました。しかし、その根底を否定するような考え方が残念ながら日本には根強くあり(略)。

「根強い」どころか、否定した上に足を引っ張ったり後ろから見えないように攻撃したり、と陰湿です。利権を手放したくない、と、既得権益にしがみつきます。


日本が長期デフレに陥った諸悪の根源は、日本人の努力不足などではなく、過去の政府や日銀の経済政策の失敗です。それによってもたらされた過度の将来不安を、いろいろなところから解凍していくことができれば、日本が復活できるチャンスは大いにあるのです。

ん〜どうなんでしょうか。著者は「チャンスはある」と、私たちに希望を抱かせるように言っていますが、とてもではないが私にはそのチャンスがあるように思えません。

あの党の責任は重い

その第一の理由は、政権が代わらないことです。同じ政党がずっと政権を握っている中で、内閣が交代することでやる政策が変わっていく。だから有権者は、政策を見比べて検討をして投票する、という行動ができない状態になっています。

その原因をつくったのは、東日本大震災の際に政権を短期間持っていた政党だと思ってます。私はその数年前から、Kさんが「まずは私たちにやらせてください」と何度も訴えていたことを覚えています。

そして、民意はそっちへ傾きました。一時的に政権は交代(私はそっちには投票していません)。

そしてさらに状況は悪化しました。

挙句の果てには、消費税の増税までやらかしました。反対の立場を表明していた政党が、政権をとった途端に手のひら返し。

「大嘘をついた連中には絶対に、2度と任せられない」

そう思わせるほどのひどい結果だったと思っています。なので、今の政党がダメだとしても、その代わりに前面に立てる政党がない状態です。「任せたらもっとダメになる」というメンタリティが染みついたと思っています(私も、当時の政権を担った人がまだ存在し、なおかつ全く反省の弁もない限り、支持などしません)。

そう思うのは、今の内閣の支持率を見ても明らかです。今の内閣支持率が急速に落ちて30%を割ったそうですが、私に言わせれば、「3割近くも支持しているの?」です。「ほかに任せられるところがない」という言い分が聞こえてきそうですが、私はこの数字を見ると絶望感しかありません。

一時的に政権を取った某政党の罪は重い。

で、結局今の政党でやったことは(一部の例外を除き)

「変わらない」「変化がない」

という事でした。「=安定」を求めた結果なのでしょうが、世界的な経済成長を見れば、「=停滞」でした(この著書によれば停滞でもなく、全体的に貧乏になっているそうです)。

「安定でいいじゃん」と思っているうち、世界から取り残されたのです。

消費税増税ですか…

いろいろ景気刺激策はやってきた。しかし、その刺激策にブレーキをかけてきたのが「消費税増税」です。

たまたま手に取った本(今がどん底 這い上がるしかないじゃないか 落合信彦著)にこう書かれていました。

消費税を3%から5%に上げようとしていた時、アメリカからルービンがやって来て、「やめろ! せっかく経済が立ち直ろうとしているのに、水を差すことになるから」といわれた時に橋本のバカが偉そうにいったのだ。「内政干渉ではないか」と。

アメリカの言うとおりにしておけばよかったのです。

で、同じ書に、

このままでは空白の20年になる

と書かれていて、この本が発刊されたのは2003年です。。。

ぐうの音も出ません。

消費が冷え込むのは素人でも分かる当たり前のことだと思うのですが、なぜに消費税がここまで上がってしまったのか。

永濱氏の本では、消費税を上げてしまう官僚機構の理由については言及していません(気を遣っているのかな)が、高橋洋一氏の著書ではそれをズバリ言っています。永濱氏の本を読んで、「なぜそこまでして消費税を上げたがるんだろう」と気になった方は、ぜひ髙橋氏の本を手に取って欲しいです。そして、

心の底から怒りを感じてほしいです。

大蔵省にいた人は全員やめてほしい、と思います。

参考動画

「国債 借金」でユーチューブ検索すると、まあ出るわ出るわ。




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