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遠い昔の合格記(外伝)

前回のお話はこちら。

指先で鉄棒に引っかかったような感じで合格し、進んだ先の大学でどうなったのか、それも紹介します。

毎年、なぜか母校の大学から学報が送られてきます(なぜ届くのか、経緯が全く思い出せません)
毎年、受験者数の全国トップ10に入っている大学です。

がんばっている学生が紹介されています。
がんばっている卒業生が紹介されています。
多彩な学問を提供している教員が紹介されています。

「すごいな」と思うばかりです(すごい人を選別しているんだろうとは承知していますが)。
私の学生時代は、それはもう「怠惰=私」と辞書に書きたくなるような生活でした。

怠惰な生活内容

朝はギリギリまで寝るのが当たり前です。

「ギリギリで単位取れればいいし、朝は寝ていたいし」と、1限目の授業はほとんどパスし、土曜日も休む事に決めたため、早々に教職の免許は取る気をなくす。
2〜4限目の授業までをビッシリ埋めて、5・6限目はサッサと下校。たまに2限目の後が空けば友人と学食で時間を無為につぶす。

下校後はバイト、あるいは車とバイクの免許取得に明け暮れる。
「バイク買うぞ」と思ったけどバイトで稼いだお金はバイト仲間との飲み代とカラオケ代に消え、バイク買うのをあきらめる。
パチンコでもだいぶお金を失い、友人たち全員が負けたときも多々あり。私は1万円負け、友人A、Bが2万まけると、「お前は1万円勝ったんだ」と言いあって酒をあおるような人間。

4年生になると週に1日だけの登校となり、八王子の山奥にあるキャンパスまでのどかな道を車で登下校。車の中ではでっかい声でカセットテープの音楽に合わせて歌い、そこそこカラオケの腕が上がる。カラオケでレパートリーを増やすことには成功 ← でも笑いを取れるレパートリーは限られているので宴会部長にもなりきれない。
学校へ行かない日はただバイト。ヒマな店でボーッと立ってるだけの時間が長く、隣のレコード店で流れる歌を覚えられるほどヒマだった。

卒論は、「外国人力士の行くすえ」みたいな題で、当時活躍していた小錦や曙を題材に、彼らが横綱になれるのかみたいな事を書いたけど、単に相撲が好きだったのでその延長でパパッと書いただけ。当時は「外国人が横綱になれない」みたいな論調が強かったが、私は「国籍は全く関係なし。近々外国人横綱は誕生します」と断言し、その通りになった(曙さんありがとう)。そこだけはちょっと自慢(単に予想が当たっただけの事で論文には?な内容だった)。

就職活動も

3年次の後半になって「あっせんされるままに就職するのはイヤだなぁ」と思い、東京のキャンパスにある就職関連の講座に行くようになるも、単にそれも「学生になったんだから都心に行きたい」というミーハーな考えだけ。しかし周りの熱意の高さについていけない。
ただ、プレゼンのやり方、面接のやり方は学ぶことができ、おかげで就職浪人は免れた。

怠惰な生活をしていた原因は何となく自覚できる。大学受験にエネルギーを注ぎ込みすぎ、入学時点で達成感にあふれてしまったこと。

こうしたダラダラした生活が、社会人のスタートにも影響したのかもしれません。「おい、そのダラけた性根をたたき直せ!」と神様から言われているかのごとく、8時半出社の会社員となったものの、全然身体が対応できなかったのです。だらしない性格は社会人になっても続くのでした。


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至ってごく普通のサラリーマンのつもりですが少し変わった体験もしています。