うつ病歴20年の患者が考える、うつ病を長びかせないコツ

うつ病は再発(悪化)が多く、何年も治らなくなっている人も多い病です。


私などが、いい例ですね。。。。(-_-;)


この20年間、少し回復して働いたこともありましたが、フルタイムの仕事につけたのは3年ほどで、あとは短時間のバイトか、無職という不本意な人生を生きて来ました。


どうしたら、こうならなかったのか、私自身も確かな事は言えませんが、まあ、私がやった失敗は、しない方がいいとは言えると思っています。



 私が若い頃やった失敗 一覧

・うつ病の事を良く知らず、甘く見ていた

・医師の指示に従わず、職場復帰して悪化させた

・薬を飲むのが面倒になって、いい加減に飲んでいた

・障害年金や、障害手帳などのサポート制度を知らなかった。



うつ病にかかる人は、平均的に真面目な性格で、責任感も強く、職場や家族に迷惑をかける事を良しとしません。


また、お金で人に迷惑をかけるのも好まないので、自分で働いてなんとかしようとする、傾向も強いと思います。


この性格は、誉められるべきものではありますが、うつ病の治療には、マイナスに働く場合が多いと思います。


つまり、少しくらい辛くても、頑張って職場復帰し、頑張って働いてしまいまう人が多いんですね。


更に、具合が悪くなってもまだ我慢して、なかなか治らないくらい悪化してから、ようやく休職するといった失敗を、重ねやすい性格なのです。


私など風邪もひきにくいし、薬を飲んで働いているうちに治る、元気な人間だったので、よけいに『うつ病も、働いているうちに治るだろう』などと、楽観視しておりました。


こういった性格を考慮すれば、患者には「無理をして働くのは、回復を遅くするので、完全復帰がどんどん先になってしまう」と、はっきりと理解させる必要があると思います。


少なくとも、私は分かっていなかったので、自分の判断で職場復帰したり、悪化させたり、治ってきたら再び仕事に戻って、さらに悪化させたりしておりました。


もちろん、当時の精神医療界では、患者は働かせた方が治るという、間違った認識もあり、働きたい人を留める医師も少なかったようですが・・・


治りかけで働いた患者が、わんさか悪化して、医学界も認識を改め、ここ10年くらいは、精神科医も仕事復帰を、強くすすめないようになって来ました。(※これは私の主治医からの情報です)


そういう状況になった現在も、仕事に戻ったために、病気を悪化させて、また休職を取る人は後を断ちません。


試しに、私のTwitterのアカウントで、アンケートを取ったところ、働いて悪化させたという人は、下記のようにかなりの割合でした。



実際のツイートはこちら ↓

https://twitter.com/NumaHaru333/status/1120669433859411969



私のTwitterは、うつ病関連の情報に特化しているため、すでに回復して仕事に戻っている方は、あまり見に来ていません。


ですから、上記のアンケートで、「仕事に戻ると治らない」と証明できるわけではありません。


しかしまあ、年単位で治っていない人には、仕事復帰に失敗した人が多いと、言ってもいい結果が出たのではないかと思います。


まだ本調子ではないと思う時期に、「お金が無いし、周囲に迷惑をかけ続けられない!」などといった理由で、仕事復帰する事は、非常に危険が高いです。


うつ病は具合が悪い時は、「働きたくない、働けそうにない」という気持ちが沸きますが、実際に回復が進んで来ると「そろそろ行けそうかも?」という気持ちが沸くようになります。


こういった心境の変化は、私自身が本格的に仕事に戻った時に、実際に何度か経験しているので、信じていただいて大丈夫です。


私の場合は、本当に不思議なくらい、働きたくなかった気持ちから、働くのが楽しい気持ちに変わりました。


以前はちゃんと働いていて、働けなくなったという人であれば、「働けそうにない」と感じるのが、症状がまだ出ている証拠と考えて、いいと思います。


政府や自治体の、サポート制度をうまく利用して、周囲へ迷惑をかけてしまう事は、頑張って我慢して欲しいと思います。


☝ここがうつ病の、我慢するポイントです。


無理をして働くのは、我慢ではなく、ただの失敗の元だと思います。


お大事にどうぞ。(^^)/


主なサポート制度については、こちらの note をどうぞ。

https://note.mu/333kuro_apr_2019/n/n287f363eedc0

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