【丹後リビングラボイベントレポート#1】 “しごと“を見つめ直すフィールド 〜ローカルイノベーターの宝庫:京丹後に学ぶ〜
自然豊かな、京都北部の海沿いのまち京丹後市。人口5万人程度の、決して大きくはないこのまちで今、感度の高いイノベーターが集まり、共創の循環が生まれているのをご存じでしょうか。IDLが立ち上げから参画している「丹後リビングラボ」は、この地での新たな取り組みに挑戦しやすい環境づくりを担っています。7月29日には、京丹後のユニークな取り組みを知ってもらうことを目指し、「“しごと“を見つめ直すフィールド 〜ローカルイノベーターの宝庫:京丹後に学ぶ〜」と題したイベントを開催しました。
京丹後に集まるイノベーターたちは、なぜ次々と興味深いチャレンジを続けるのでしょうか?
そして、どんな仕事観を持っているのでしょうか?
どんなふうに、新しい価値をつくっているのでしょうか?
本シリーズ記事では、当日に行われたプレゼンテーションやディスカッションの内容を全4回に渡りレポートします。
混沌から新しい価値を生み出す、京丹後市が目指す未来
まずは、京丹後市商工振興課 ふるさと創生職員の若林 正義さんから、丹後リビングラボがはじまるきっかけとなった京丹後市の「自然あふれるビジネスモデル事業」についてご説明をいただきました。
「海の京都」として広く知られる京丹後市。豊かな自然に恵まれ、メロンや蟹といったブランド産品に加え、300年以上の歴史をもつ「丹後ちりめん」や機織りなど、一次産業から機械産業まで盛んです。
魅力溢れる京丹後市ですが、全国を襲う高齢化の波は同じように迫っています。人口減少から地域力低下への悪循環を防ぐ策として京丹後市が取り組むのが、「自然あふれるビジネスモデル事業」。事業を基に、丹後リビングラボのコンソーシアムには多様な事業者が参加。地域の内外の事業者とのビジネスマッチングやワーケーションプログラムを充実させ、都市部から新たな人の流れをつくり、共創を生むしくみをつくることを目的に活動しています。
事業の肝は「コミュニティを撹拌し、混沌を意識的に生み出すこと」と言う若林さん。地域内外の事業者が「異質な触媒」になることで新しい価値を生み出すという、行政らしからぬ攻めの姿勢に、京丹後のユニークなカルチャーの片鱗を見ました。最後は「混沌を生み出すきっかけを皆さんで作ってい
ただきたい」というメッセージで締められました。
続くトークセッションでは「丹後リビングラボから見る“先進的”な京丹後の特性」をテーマに、リビングラボ事務局の長瀬さんとIDLの白井が、企業の視点から京丹後の可能性についてディスカッション。新たな挑戦を育みやすい土壌がある京丹後に企業が足を運ぶ意味や、得られるものについてのヒントが見えてきました。事業創造や、新たな共創パートナーの開拓にご関心をお持ちの方、ぜひご一読ください!
レポート#2へつづく
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