免疫力を高めるお風呂の入り方
私は温熱療法のセラピストをしています。
よく家でもできる温熱法はありませんか?と聞かれるので、今回はすぐ実践できて免疫力を高める方法を1つご紹介したいと思います。
皆さんの平熱は何度ありますか?
私たちの体にとって理想な体温は36.5~37℃と言われています。
なぜなら36.5℃以上になると免疫が活発に働きかけます。
理想な体温になっていますか?
これよりも低くないですか?
そして、体温が1℃下がると免疫力は30%低下すると言われています。
免疫力が下がると抵抗力も下がるので風邪はひきやすくなるし、腸の働きも弱まります。そのせいでアレルギーの症状も起こしやすくなります。
免疫力が低下している状態が長く続くと、体に不調が現れたり、病気にかかりやすい体になったりします。
そうならないためにも、体を温めて平熱を上げることが大事なんですね。
そこで、お金もかからず、すぐ実践できる入浴法をご紹介します!
皆さんはバスタブのお湯の温度は何度ですか?
副交感神経を優位にするため、体をリラックスさせるために39℃のお湯が良いという話はよく聞きますね。
仕事している時って戦闘モードに入っているから交感神経が優位の状態になっています。肩に力が入っていたり、緊張感が続いたり、体のハリやコリがほぐれなかったりしますよね。
ちょっとぬるめのお湯でゆっくりお風呂に浸かってリラックスすることはとても大切です。だけど、更に免疫力を高めるには、湯温を少しだけ上げてほしいのです。
私たちの細胞の働きはタンパク質によって支えられている
まず、これを知ってください。
それぐらい、タンパク質って重要な役割なんですね。
そして、私たちの体の中にはHSP(ヒートショックプロテイン)と呼ばれるタンパク質があります。
HSPがどんな働きをしてくれるのかというと、体内の傷ついたり弱ったりしたタンパク質(細胞)を修復する働きをもっています。
だから、体内に十分なHSPがいるとタンパク質(細胞)のメンテナンスも行われて、それが免疫力アップにも繋がります。
では、どうすればこのHSPを増やせるかというと、このHSPは名前の通り熱の刺激によって増えるタンパク質なので、熱の刺激(体を温めること)が必要になるんです。
ちなみに、冷えはHSP不足に繋がりやすくなります。
昔から言う「冷えは万病のもと」とはこういうことなのです。
HSPを増やすお風呂の入り方
HSPは増えると、ずーっとその状態を維持することはできません。
熱の刺激によって増えますが、4日目がピークになりそこから徐々に減って7日あたりになると元にもどります。
そこで、1週間に2回くらい、いつもの温度よりも2~3℃高めの湯温設定します。
39℃で入る人は41℃に。
「いつもより熱いな」と感じる温度で10分湯船に浸かります。
たったこれだけです!
簡単でしょ。ぜひ試してみてください。
【注意】10分入るとのぼせる人は、途中で湯船から出て体や髪の毛を洗ってください。湯船に浸かる時間がトータルで10分とれれば大丈夫です。
(湯冷めには気をつけてくださいね)
普段から高めの温度で入られている方は、その逆で、少しぬるく感じる温度設定にして刺激よりもリラックスを優先する入り方をしてください。
そして時々温度を上げて、熱く感じる湯船に浸かってください。