どんな最悪なことにも意味がある😊｜わたしを人生どん底から救ってくれた救世主の話

わたしの夫は、救世主だ。
またの名を王子様というのかもしれない。
ふざけているわけではない、わたしは本気でそう思っている。

夫は「君に届け」の風早くんみたいな人だ。
爽やかで誰にでも優しくて、いつも笑っていて、平等で、わたしとは真逆なタイプだ。
以前記事にしたようにmbti診断の結果も真逆だった。

わたしがそんな真逆な夫に惹かれたのは、もちろん彼の王子様力もあるけれど、わたしを人生どん底から引き上げてくれたからだった。

わたしと夫は職場の同期として出会ったのだけど、最初は特別中が良かったわけではなかった。
いや、なるべく人と雑談したくない派のわたしからしたら、夫とは同期の中でもよく話す方だし割と仲良いつもりだったけど、会社の人ともプライベートで遊びに行くタイプの夫からしたら、仲良いとは感じていなかったみたい。
外向型と内向型の隔たりのようなものを感じた（笑）

わたしたちの仲が深まったのは、実はわたしが適応障害になったのがきっかけ。
会社をきっかけに体調を大きく崩し、わたしは顔色がすごく悪くなったり、せき込むようになったり、仕事中めまいや頭痛で休ませてもらうようになったりした。
（わたしの職場は割と肉体労働的だったから、体調不良には配慮がある。倒れたりしたら人心災害になる）

そんな様子に気付いてくれた夫は、一緒に仕事をアサインされているわけじゃなくてもわたしの様子を気にかけてくれるようになり、よく声をかけてくれるようになった。

でも、結局わたしは休職することになってしまった。
わたしの適応障害には職場の問題以外にも実は理由があって、当時付き合っていた人との恋愛が問題だった。
その人は少し問題がある人（発達障害、双極性障害、モラハラ、暴力など…）で、彼との付き合いの中でもわたしは大きな傷を負っていた。

休職期間中、わたしは最初のひと月くらいはリアルに寝たきりで過ごしていた。
それまで会社に通えていたことが不思議なくらい何もする気が起きないし、何も考えられなくて毎日ベッドで泣きながら眠ってた。

でも人間って本当に強くって、そうやって休んでいると少しずつ回復してくる。
ちゃんと、物事を思考できるようになる。
考えることができるようになったわたしは、少しずつ、自分の病気のことや会社のこと、恋愛のことを思い返すようになった。

そんなとき、夫から連絡がきた。
当時わたしは誰とも連絡なんて取る気になれず、会社で毎日会っていた同期にすら休職したことを伝えられずにいた。
みんな心配はしてくれていたようだけど、やっぱり腫物扱いというか、なんて声をかけたらよいのか分からなかったのだと思う。
ずっと誰からも連絡なんて来てなかった。

だからとてもびっくりしたけど、その分嬉しかった。
「休んでるってきいた！大丈夫？」
ただそれだけの連絡だったけど、わたしってこの世に存在してたんだ～みたいな気持ちになった。

実は夫は同期の中でも話題になるくらいの連絡無精でだったから、連絡を続けているのがすごく不思議だったけど、何か助けになりたいと思ってくれていたよう。
次第に電話で話したりもするようになっていった。

始めて電話したとき、わたしは初めて家族以外の人に自分の病気のことや心身の症状、そうなってしまった経緯を話した。
話していくうちに、会社の上司、先輩、同僚、カウンセラー、メンタルクリニックのお医者様、みんなに言われた言葉を思い出していた。
「うたたねさんは、考えすぎだよ。もっと気楽でいいよ。」
わたしはこの言葉が心にずっと刺さっていて、夫にもそう言われたらどうしようおとても不安だった。

話し終えた後、傷つくのが怖くてわたしは自分からこう言った。
「まあ、全部わたしが考えすぎなのが悪いんだけどね！ごめんねつまらない話して」
自分からこうやって笑い話にしてしまえば、向こうから言われるより傷つかない。

でも夫がしてくれた返事は予想外のものだった。
「そうなのかもしれないけど、俺はそうやっていろんな言葉をちゃんと受け止めてたくさん考えられるうたたねさんが素敵だと思うけどな。
めちゃくちゃ長所だよ！俺にはできないもん！」

わたしは本当にこの言葉には驚かされた。
「考えすぎ」はわたしの最大の弱みで、このせいでわたしは病気になったと思っていた。
自己啓発、心理学やスピリチュアルの勉強、いろいろやってきたけどそれでもなかなか考えすぎな自分を受け入れられずにいた。
でも夫はそれを長所と言ってくれたんだ。

わたしは暗闇に一人でこもっていたけど、夫がみんなが生きてる世界に引き出してくれた。
その日、たったそれだけの言葉だけど、わたしは夫に恋をした。
それからは順調に仲を深め交際に発展し、付き合って割とすぐに結婚の話が出るようになって、プロポーズしてもらって結婚して、今に至る。

夫はわたしの救世主だ。
もちろんだんだんと王子様っぽくない一面も見えてきたけど、わたしはこれからもずっと彼に感謝して生きていくだろう。
彼のおかげで、わたしのメンタルは回復したし、幸せに生きられているし、なんてったって、なぜか健康診断の結果まで良くなったし！（笑）
（わたしはなぜかもともと白血球が少ない体質で、病気になるとすごい苦しむ体質だったんだけどそれが夫と付き合ってから治った🩸）

仕事も恋愛も上手くいかなくなり、一時期は本当にきつかった。
苦しすぎて、何度も何度もなんでわたし生きてるんだろうって考えてた。
いまわたしは、生きるのがすごく楽しい！
もちろん辛いこともあるけど、それも含めて全部楽しいし、経験できることを幸せに思っている。

苦しいことがあると、自分の人生を諦めたくなるし、捨てたくなる。
神様みたいな存在を恨むこともあるかもしれない。
なんでこんな酷いことばかり起こるんだろう、やっぱり自分がダメな奴だからかって落ち込むはず。
でも、それらのことは、すべて意味があることだとわたしは思っている。
自分が最高な道に進むために必要な経験ができていることを喜ぶと、わたしは決めている。

うたたね