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三種の神器~人生に必要な3種類の友人~

人間には、突き詰めれば3人の親友さえいれば良い。
幼い頃からの友人、仕事関係の友人、趣味の友人がそれぞれ1人ずついれば、人間関係はそれで十分だ。

『アウトプット大全』なる樺沢紫苑氏のベストセラーを捲っていて、こんな趣旨の言葉に出会った。
かなり共感した。正月に会った30年来の友人Cに話したところ、
「えー、3人しかいないなんて寂しいじゃん」と言っていたが…。

重要なのは人数ではなくて、方向性だろう。
実際、私のサバティカル期間を支えてくれたのは、中高からの親友、会社の親しい同期や同僚、そして趣味を通じて知り合った親しい友人たちだ。
3つのベクトルの友人たちが、私が必要な時に、必要な励ましやアドバイスをくれて、今の私がある。
それぞれの友人たちに心から感謝している。

私が、主治医から出された診断書を悩んだ末に会社に提出し、それが受理されて休み始めた(ここまでに4,5日揉めて疲弊した)その週に、会いに来てくれた趣味の友人N
彼女は、その少し前に、独りで手に余る業務量のプロジェクトに半泣きで奔走していた私を助けてくれてもいた。
休職までに至る経緯をぽつぽつ語る私に、カフェで4時間ほど付き合ってくれ、
「まぁ、今日のまとめは『社畜、放牧へ』って感じかな!」と明るく笑ってくれた。
…休んでいいんだ、と思えた瞬間だった。

療養し、元気を取り戻した私に、主治医から”復職可能診断書”が出された。
けれど、会社の保健室スタッフに、「産業医の復職可能診断が出るまでは受け取れない」と差し戻される。
そこから始まった、保健室スタッフの理不尽な指示と戦う日々…その戦いに疲弊しては
「解脱したい。勉強する!」と私が叫んでいた頃には。
中高の友人CEが、客観的にみた私の適性や向き不向きを語ってくれて、自分の強みを整理することができた。
そのおかげで私は、過去の業務で得た知識を整理しなおして資格化する、という行動にスムーズに移ることができた。

そして、保健室スタッフの指示に従っていても復帰はできないのでは…と不安になった時。
休職経験のある同期Jや元同僚のKが、保健室攻略法をレクチャーしてくれたり、復職支援機関を紹介してくれた。
これをきかっけにリワーク施設に通って集中的にプログラムを受講したことが、私にたくさんの気づきと「復帰してもやっていける」という自信をもたらした。

私は自分の事を「ツいてる人間だ」と思ってきた。
休職に至る、ブラックとパワハラのスパイラルに巻き込まれた時、「ツキに見放されたのだ」と思った。
けれど振り返れば、いつも必要な時に必要な友人が駆け寄ってきてくれて、その時に必要な言葉をかけてくれた。
今でも私は幸運な人間なのだと思う。

今日、Nが主催する、月1回の街歩きの会に参加した。
メンバーはみんな、優しい、気のいい友人たち。一緒に歩くのも楽しいし、意見を交わすのも楽しい。
10年も前から続いている集まりだが、休職する前の4年ほど、私は仕事の都合でほとんど参加できていなかった。休職を機にしばらくぶりに顔を出すと、相変わらず暖かい空気が漂っていて、ブランクが嘘のように思えた。毎月、開催日を楽しみに待つようになり、仲間と歩くことで私の体調はどんどん上向いていった。

来月から新しい職場に復帰する。会社の規定でフル勤務スタート、休みは不定期で、いつ休めるのか、予定は不明だ。
「なるべく早く、この会に復帰すること」「会にまめに参加できる体制を職場で作ること」
が、復帰に際しての私の目標の一つだ。

大切な友人たちと過ごす時間が、自分の特効薬だと、知ってしまったから。
もう、2度と手放したくない。
そして、3種類のベクトルの友人たちを、これからも大切にして行きたいと思う。

こんな状況だからこそ、心をロックダウンしない★ サポート(創作系の勉強に使います!)も嬉しいですが「スキ」やシェアが励ましエネルギーになります♡ 応援よろしくお願いしますっm(_ _)m❤︎