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短歌にチャレンジ 2024/01/07

無名人インタビューを読んでいて、安野ゆり子さまを知った。
短歌や着物、音楽などの活動をされている。

安野ゆり子さまの短歌を読んで、私も作ってみたくなった。
俳句は中学の夏休みの宿題で作った記憶が朧げにあるが、短歌はおそらく初めて。


短歌


自由の香ピンクで包む甘い飴 微笑かえす普通の娘たち


背景


この短歌は、私の大好きな70年代アイドル、キャンディーズを想って作った。

昨日NHKBSのキャンディーズ特集の録画を観たのだ。

名盤ドキュメント キャンディーズ
『年下の男の子』~彼女たちのJポップ革命

キャンディーズは、伊藤蘭、田中好子、藤村美樹の三人組。
ニックネームはそれぞれ、ラン、スー、ミキ。
メンバーカラーは、赤(ピンク)、青(水色)、黄色。

当初は、スーちゃんがセンターだった。
1973年9月1日、「あなたに夢中」でレコードデビュー。
デビュー前からドリフの8時だョ!全員集合にレギュラー出演していたが、中々売れなかった。

デビューシングル「あなたに夢中」

そこで、方針転換が行われた。
ファンレターの数が増え、スーちゃん宛ての数を抜くようになってきた、ランちゃんがセンターに抜擢された。
そして発売されたのが、「年下の男の子」。

5曲目のシングル「年下の男の子」

実は、キャンディーズのメンバー三人は、最初はこの曲があまり好きではなかったらしい。
でも、ランちゃんのお姉さんぽい雰囲気には、とてもよく合っていると思う。
たしかに、それまでの曲とは異質だ。年下の男の子と付き合うこと自体、当時は珍しかっただろう。
スーちゃんからランちゃんへと包み紙を変え、自由な雰囲気を纏った歌だと、当時のプロデューサーや作曲家が語っていた。
シングル5曲目にして、初のベストテン入りのヒット曲となった。

その後は、「春一番」、「やさしい悪魔」、「暑中お見舞申し上げます」など、ヒット曲が次々と生まれた。

しかし、人気絶頂の最中、彼女たちは突然の解散宣言をする。事務所の了承を得ず、コンサートの終わりに泣きながら訴えた。ランちゃんのその言葉は当時の流行語にもなったという。

普通の女の子に戻りたい

事務所との話し合いで、解散が正式に決まり、ファンも彼女たちを応援した。
キャンディーズの活動期間内のラストシングル「微笑がえし」は、ファンの力が中心となって、最初で最後のオリコン1位を獲得した。

そして、解散コンサートが後楽園球場で行われた。
私も当時の映像を観たことがある。
コンサートの最後に歌われた「つばさ」はランちゃん作詞。
ファンへの感謝の歌だと思う。

解散コンサートの様子

いまや、キャンディーズは、昭和の伝説のアイドルグループとなったと言っても過言ではないだろう。

解説

解説しすぎるのも野暮な気もするのだけれど、書いてみる。

自由の香ピンクで包む甘い飴 微笑かえす普通の娘たち

「自由」、「包む」は、
「年下の男の子」という曲は、スーちゃんからランちゃんへと「包み紙」を変え、「自由」な雰囲気を纏った歌だという関係者の語りから。

「ピンク」は、ランちゃんのメンバーカラーが赤やピンクだから。わたしにとっては、ランちゃんといえばピンクというイメージの方が強かったので、ピンクにした。
年下の男の子の衣装や、解散コンサートの衣装の差し色から、ピンク、スーちゃんは水色、ミキちゃんは黄色だとずっと思っていた。

「年下の男の子」の衣装


「甘い飴」は、キャンディーズのイメージ。
最初はここを「飴三つ」としていた。メンバー三人それぞれが飴だと思って。
でも、センター交代によって「包み紙」を変えた、ということは、キャンディーズという存在は、ひとつの飴なのでは、と考え直し、「甘い飴」とした。
「甘い」は、キャンディーズはとっても可愛くてスイートな感じがするなと思ったから。

「微笑かえす」は、キャンディーズ活動期間内でのラストシングル「微笑がえし」から。
わたしは、キャンディーズのファンとして、この曲名をモチーフにした言葉を入れたかった。

最後のフレーズ、「普通の娘たち」は、
電撃解散宣言のときのランちゃんの言葉、「普通の女の子に戻りたい」から。
「女の子」だから、「普通の子たち」ではなくて、「普通の娘たち」のほうがしっくり来ると思った。

振り返り

短歌って難しい!

最初は、テーマがなかなか決まらなかった。
自分の気持ちとかどうかなと思ったけれど、なんかピンと来ない。
しばらく考えて、昨日のキャンディーズの番組を思い出して、これをテーマにしようと思った。

最初に思いついた単語は「包み紙」「自由」「微笑」。
上の句は最初は「自由の香ピンクで包む飴三つ」としていたが、「甘い飴」に修正した。

下の句は結構試行錯誤した。
五七五七七なのを忘れていて、五七五五七五で作っていた。
下の句が「別れ際微笑かえす普通の娘」だったのだ。
一旦作り終わってから、もう一度安野ゆり子さんの短歌を読んでいたところ、間違いに気づき、五七五七七になるように直した。

制限がある中で考えるのは、想像以上に難しかったけれど、そこが面白いとも感じた。
またチャレンジしてみたい。

わたしの想い

以下、キャンディーズについてのわたしの想いを語る。

私が中学3年生のときに、スーちゃんが亡くなった。
追悼番組を家族でいくつも観て、彼女たちの当時の映像や発言、デビューから解散までのストーリーを詳しく知った。
それより前から、キャンディーズというアイドルの存在やいくつかの曲は知ってはいたけれど、このときからキャンディーズが大好きになった。

一番好きなのはスーちゃん。とっても可愛いし、声も好き。
でも、亡くなってから好きになったので、昔の映像を観るしかないのが寂しい。

カラオケでもキャンディーズの曲をよく歌う。
全シングルが収録されたCDを手に入れてからは、ヒット作以外も、シングル曲はすべて歌えるようになった。

どの曲も好きだが、「微笑がえし」の歌詞が特にお気に入り。
ただの恋人たちの別れの曲ではなく、歌詞には過去のシングルを連想させる言葉が散りばめられていて、キャンディーズとファンとの別れの曲にもなっている。

昨年2023年の紅白では、ランちゃんがキャンディーズメドレーを歌ってくれた。
令和のいま、ランちゃんがたくさんの人にキャンディーズの名曲たちを届けてくださったことに対し、感謝の気持ちでいっぱいになった。

キャンディーズの3人が揃うことはもう永遠にないのが悲しいけれど、これからも私はキャンディーズの曲を聴き続けるだろう。

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