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アイドルに興味が無かった女が初めて好きになったアイドルは卒業していた

正直アイドルって、それほど興味が無かった。

別に嫌いなわけじゃないけど、なんかキャピキャピしてて、私の性には合わないって思ってた。

だって、少年漫画系とかも見るアニメ好き女だし。カッコいいアニソンを歌うアーティストとかの方が普通に好きだし。

でも少年漫画が好きだから、私はイナズマイレブンを好きになった。
といっても、ほんの3年くらい前のことだけど。

どハマりして、無印から全部見てゲームもやって、OPもEDも良い曲が多いなって思った。

だから、Berryz工房にも興味を持った。


今までも色んな作品に触れて、その主題歌を担当するアーティストもたくさん見て来てた。

でも別に、そのアーティストたちに沼ったりはしてなかった。

もちろんリスペクトはあるけど、それとファンになることって違うし。
今回もちょっと調べてみて、「へぇ〜この曲歌ってるのってこんな人たちなんだ」で終わると思ってた。

ていうか実際、一旦それで終わった。

へぇ〜アイドルなんだ、ももちって人は昔テレビで見たことあるなぁ、ハロー!プロジェクト?そんなのがあるんだ、モーニング娘。はどこかで聞いたことあるかも! …みたいな。

私の知識も興味もその程度だった。

それから少ししてから、YouTubeのオススメに、Buono!Festa 2016でのBuono!の「初恋サイダー」のライブ映像が流れてきた。

Berryz工房について少し調べてみてた中で、「流星ボーイ」のMVを一回再生してたからだと思う。

Berryz工房のメンバーがいることになんて気づかなかった、Buono!なんて知らなかった、でも暇だったし、再生してみた。



あの時のあの気持ちを、こんなチープな言葉でしか表現できないのが歯痒いけど。

本当に、衝撃を受けた。

感情が昂って、泣ける系でもない曲で涙を流したのなんて、あの時が初めてだった。

アイドルなんて興味ないのに。
キャピキャピしたラブソングは苦手なのに。

全然知らないアイドルの、聞いたこともないラブソングが、こんなに私の心を揺るがすなんて思ってなかった。

曲も素敵だったけど、何より3人の歌に、3人が歌っている姿に、心を打たれた。

高い歌唱力、可愛いけど力強い歌声、歌いながらやってるとは思えない動き。

揺れるスカート、3人を照らす照明、3色にわかれて楽しそうに振られるペンライト。

3人のアイドルの、弾けるような笑顔。

画面に映るすべてのものが本当に綺麗で、泣きたくなるくらい輝いていた。
初めて見る景色。


驚いて、すぐにBuono!のことを知りたくなって、色々調べようと思った。

凄い。アイドルって、本当にいたんだ。この子たちが私のアイドルなんだ。

…特に、桃色の衣装にポニーテールの子の笑顔と歌声が忘れられない。あの子のことを知りたい!



Buono!は、2017年までしか活動していなかった。

桃色の衣装にポニーテールの子…ももちこと、嗣永桃子さんは、同年にアイドルを卒業していた。



悔しかった。何で私は、もっと早くももちを知ることが出来なかったのか。

だって私がももちを好きになったのは、2019年。
ほんの2年前にはももちはアイドルだった。

イナズマイレブンだって、10年前には知っていた。少しだけだけど見てた。

知るのが、興味を持つのが、遅すぎた。

アイドルに興味が無かった女が初めて好きになったアイドルは、卒業していた。



大好きなももち。
貴女の歌声が、笑顔が、貴女のアイドルとしての生き様が、大好き。

他のアイドルの方々の中にも、歌が上手くて可愛い人なんて、たくさんいるのは知ってる。

でも私の心を動かしたのは。
「アイドル」として世界一だって思えたのは。
貴女が最初で、きっと最後。


ももちを好きになったあの「初恋サイダー」の動画は、何度も何度も見返している。
見るたびに涙が出る。

感動と後悔。この場所に、ももちがアイドルとして私たちに歌を届けてくれる場所に居たかった!

なんで私はそこで、桃色のペンライトを振ってはいないの。

もうももちに桃色のペンライトを振ることはできないの?

何度も何度も見返しては、泣きそうになるくらいに憧れるあの輝きは、画面の中のもの。

こんなに大好きな気持ちも、こんなに感動を貰ったことへの感謝も、ももちには届けられない。



ももちが卒業した理由も、もちろん知ってる。

アイドルをやりながらあの夢を叶えるのは、本当に大変なことだと思う。

アイドルとして活動しながらも、夢を見続けることをやめなかった。
そして素敵な夢を抱き叶えた、努力家なももち。

知れば知るほど好きになる。
卒業した理由まで、最高に素敵で完璧にアイドルなももち。


ももちが夢よりアイドルを選んで、もっと活動していたら。

そんなことを思う時だってもちろんある。
だって私は、こんなに大好きなのに、アイドルのももちに会ったことが無い。

でも私は、もし本当にももちが夢よりアイドルを選んでいたら、きっとここで泣きながらnoteを書いたりなんてしていない。

気持ちが抑えきれなくなって、ももちのことを壁打ちで喋るためのTwitterアカウントを作ってしまったりなんてしていない。

夢を選んだももちだから、こんなに大好きになったんだと思う。そういう子だから、私のアイドルになってくれたんだと思う。



何だか思ったよりも、長くなってしまった。
最後にひとつだけ。

私が好きになったアイドルは卒業してたけど、私にとっては史上最高のアイドル。
悔しいけど悲しくなんかない。出会えて良かった!!大好きだよ、ももち。

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