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【ただの日記】ひたすら猫に話しかける母親

3/20日、土曜日。
僕は9時頃目を覚ました。

いつも通り、気温を見て洋服に着替えて、部屋を出る。

眠い目を擦りながら、スマホをいじり、リビングへと向かった。

すると、母親の声が聞こえてきた。

「言わなきゃわからないでしょ〜?」
「どっちがいいの〜?」

いつもより音程が高かった。

僕は母親の声色から、誰と話しているのかすぐに分かった。

やはりお前か。
こいつの名前は「ニャー」母親が命名した。

以前の「早起きは三文の徳」という記事で紹介したので、猫の詳細は省略する。

うちの母親はよくこの猫に話しかける。
僕がリビングに着いたときには、牛乳とキャットフードを持ってどっちが欲しいか猫に訊いていたのだった。
めっちゃ話しかけるじゃん。と僕は往々にして思うのだが、普通にみんな話しかけるものなのだろうか。分からない。

対して、猫はずっとニャーニャー鳴いていた。

「なんでもいいから早くよこせ」と言っているように僕は聞こえる。

「早く食べたいってよ」

僕は一言だけ猫の通訳をして、すぐ側のソファに腰を下ろし、寝そべってその光景を他所にスマホをいじる。

猫はベランダの扉を開けると、流石に人間が怖いのか3メートルくらい逃げる。

母親は「また逃げちゃうのぉ〜?」と言いながら餌をあげる。

猫は、扉を閉めると安心したようにご飯にありつくのだが、目は絶対に人間から離さない。
そうとう人間に触られたくないのだろう。
そのガードの固さには感服する。

餌をあげ終え、母親はすでに出来上がっていた朝ごはんのパンケーキを父親と食べはじめた。

僕は朝はあまりガッツリ食べれないので、基本グラノーラなのだが、今日は特に食べなくない日だったので、水だけ飲んで寝転がった。

「ニャーちゃんもパンケーキ食べるぅ?」
母親が懲りずに話しかける。

「食べません。」
寝転がりながら僕が答える。

しばらくすると、父親が参加しはじめた。

「ニャーちゃん、今日はどこ行くのー?
君は本当に美味しそうに食べるねぇ」

とりあえず、人間に話しかけるほどの声量はやめてほしい。せめて、そんな真顔ではなく、冗談っぽく喋りかけてほしいのだが。

そもそも、うちの両親はトイストーリー出身なのだろうか。
毎回猫の返答はないのに、何故か満足気なのである。

今すぐにでも、ホンヤクコンニャクを四次元ポケットから出してプレゼントしてあげたいと思うのだが、叶わぬ願いだ。

だれか友達にドラえもんがいる人は連絡先を教えてほしいと思う。


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