スポーツの熱量|CX(顧客体験)
昨年盛り上がった「ラグビーワールドカップ」の振り返り(分析)が各所にアウトプットされてきていて、
大変興味深かったので、共有します。
■ラグビーワールドカップ「にわかファン」の観戦実態(ニールセン)
・会場で観戦、パブリックビューイングをしたのは、「20-30代男性」(臨場感、ライブ感重視)。
・自宅で「友人・知人」と観戦した割合は「女性の10-40代」(家族、友人の影響を受けやすい)。
>>>「にわか」と言われた「若年層」「女性」は、共感・共有により“動く”。
>>>ひとりで観戦したのは「40-60代の男性」「50代女性」 。
■ラグビーワールドカップ「にわかファン」のTV観戦視聴質(TVISION INSIGHTS)
※「視聴質=どれくらいTVの前に滞在しているか×どれくらいテレビ画面に人の顔が向いているか」
・「若年層(20歳から34歳)の男性M1」は、予選第3戦目(サモア戦)から視聴質が高まった。
・「若年層(20歳から34歳)の女性F1」は、決勝進出を決めた予選第4戦目(スコットランド戦)に急激に視聴質が高まった。
>>>「にわかファン」は、日本代表戦の勝ち進みにより、興味が高まった。
>>>特に「女性」は「男性(同世代)」より遅れて「盛り上がる」=周囲に影響を受けて動く時差傾向。
Bリーグのマーケティング担当者も、セミナーでおっしゃてましたが、
「スポーツ観戦」は、「(多少強引な)家族・友人の影響=連れ出し、誘い」がないと、ライト層は動かない、と。
コアファンのうち「新しいお客さんを連れてくるファン」をこそを評価したい(インセンティブをあげたい)と。
「にわかファン」は自己発生では起きない、陰に陽に“働きかけ”があってのことだったんですね、、、。
「ラグビー」「オリンピック」に限らず、スポーツの魅力、価値をどうビジネスに活かすか、、、。
コンテンツビジネスでの大きな動き、ぞくぞく。
やはり「スポーツ」が持つビジネス/マーケティング価値に注目する企業が増えてますね。
■サイバーエージェント(AbemaTV)|プロレスリング・ノア運営会社を傘下に
・「AbemaTV」の格闘チャンネルでノアの試合や番組の配信を行う
・AbemaTVでの中継、番組制作を通じて団体の成長に取り組む
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24289
「麻雀」や「将棋」など、他では放送/配信されないが、根強いファンを持つ競技に投資を続けるサイバー。
次は「プロレス」で、競技団体を買っちゃう、という手にでた、、、。
オリジナル番組を制作するより、すでにあるコンテンツを放送する(票田、生簀ごと巻き取る)。
ターゲットセグメントの積み上げ方式、、、古くからあるダイレクトマーケティングのセオリーです。
市場規模×固定ファン×デジタル親和性×成果の測定|シミュレーションもわかりやすくて、ホント、DRM的でステキ!
■ソニー銀行|ラ・リーガのオフィシャル銀行パートナーに
・サッカーファン、ラ・リーガファンを通じた「認知向上」
・試合観戦への招待や、ファンイベントなどのリアルな接点を作る
・日本の金融機関がラ・リーガとスポンサー契約を締結するのは初
https://moneykit.net/lp/laliga/
日本人選手が所属することで注目度が高まっている「ラ・リーガ」。
一方、キャッシュカード「Sony Bank WALLET」の認知・顧客獲得を狙うソニー銀行。
ファイナンス部門が好調なソニーグル―プにあって、
「キャッシュレス決済」特需に乗った形か、頭打ち国内市場を打開する一手なのか。
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