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近所の家とわたし

今日は少しだけ自分についての話をしようと思う。うまく話せるかは分からないですが、わたしが生まれ育った環境についての話をさせて下さい。

22:35に生まれた子ども


母はわたしの妊娠が分かった時 「どうしよう」 と思ったらしい。そう、わたしは望まない妊娠。つまりできちゃった婚をした2人の子どもだった!ちなみに2人はわたしが幼い頃に離婚をしている。

ほんの少しの記憶しかないけれど、父は態度がデカく暴力的でまさに某アニメのオレンジ色の服を着た音痴少年ような存在だった。そんな父もわたしが生まれる!となったとき、1人では不安だったのか何故か3人の友人を引き連れて病院へ来たらしい。出産時はなぜか立ち合いはしなかったという。びびったんかな。笑

そして、22:35 雨のよく降る季節にわたしは生まれた。

1番に抱っこをしたのは母ではなく、看護師としてその病院で勤務をしていた母の姉。そして次に母、その次に父だったそう。

母はわたしを初めて見た時ほっとしたんだとか。わたしは生まれた瞬間からぱっちり目を開けて、くるんくるんの目でキョロキョロとしていたと聞いた。まだ見えないのに一生懸命に。その一方で父は何を考えていたのかは謎!

わたしが生まれた時には母方祖父母、父方祖父母、近所の夫婦、父の友人と病院の待合室で万歳三唱をしていたんだとか…初めて話を聞いたときには 「アホだ!」とおもわず声が出た。あとギャラリーが多すぎる問題。今の時代では考えられない状況すぎる…きっと、当時もしばらくの間は話のネタにされたと思う。

近所の家で育てられた子ども

わたしは実家での記憶がほとんどない。なぜなら近所の家で育てられた子どもだからである。近所の家というのは先程ちらっと出てきた近所の夫婦の家のことです!詳しく説明すると近所の夫婦は父方祖父母の友人。育ての親である近所のおばちゃんは父方祖母の幼なじみで、北海道から一緒に上京してきた仲らしい。

ちなみにわたしは近所のおばちゃんのことを「ちゃーちゃん」、父方祖母のことを「あーやん」と呼んでいる。本名とは全く関係がなく、名前の意味も何もない呼び名ではあるのですが、2人ともおばあちゃんと呼ばれたくないのでいいらしい。笑

どのくらいの期間、近所の家で育てられたかと言うとたぶん21年とちょっと、社会人となり地元を離れるまでは近所の家で毎日を過ごしていた。

歩けるようになってからは近所の家に即帰宅し、ちゃーちゃんの作った美味すぎるごはんを食べ、ボロボロのお風呂に入り、近所の家の犬のコジロウと寝ていた。途中で一緒に寝るのはハッピー(別の犬)になったりもしたけど、笑 実家へ帰るのは基本は朝で、登校前に身支度をする時くらいでした。

この生活のはじまり

当時、わたしは父にビビっていた。父の機嫌を悪くしたらこの世の終わりだと思っていた。なので実家では息を殺して、声を出さずに静かに静かに過ごしていた。父が寝てる時は起こさないよう忍び足、起きてる時は存在に気が付かれないように隠れ身の術を使ったりもした。

しかし、そんな生活はやっぱり続かなかった。子どもの限界は思ったよりも早い。わたしは玄関のドアを開けられるようになってから、すぐに実家から逃げるを学んだ。その避難所が近所の家だったのです!それがこの生活のはじまりかもしれない。

お気に入りの場所

そのうちに父は実家から出て行ったのだが、その頃には近所の家が実家のようなもので、わたしの生活拠点となっていた。この家には人が自然と集まった。ごはんを食べる時間にはとくに人が集まった。それはちゃーちゃんの人柄のおかげだとは思うのだけど、そんな環境も好きだった。

餃子の日は何百個も包むし、餅つきの日は粉まみれで餅を丸くするし、クリスマスは生クリームでぐちゃぐちゃになりながらケーキを作ったり、まるで業者のようにこの家では何かをすることが多かった。

大人になった今も実家には帰らないが、近所の家には帰る。これはまわりから見ると不思議だけど、わたしにとっては当たり前のことだ。近所の家はわたしのお気に入りの場所だから。

ちゃーちゃんは他人ではあるが家族一員のように接してくれた。何度も泣きながら話もした。相変わらず声も身体もデカくて口うるさい人だが、この人がいて、この家で暮らしてきたからこそわたしは真っ直ぐブレずに生きてこれたんだと思う。ちゃーちゃんは育ての親であるが、関係性を聞かれた時にわたしは親友と言う。2人でいるときにも関係性を聞かれたら「わたしたち親友だもんね〜!」と言いながら顔を合わせては笑う。

今日は生まれ育った家について話しました。みなさんはどんな家で過ごしてきたでしょうか?

自己紹介は苦手なので、少しずつこうして自分についての話をしたいなあと思います。また知ってもらえると嬉しいです。


それでは、また

もーにんぐ、か





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