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ぴかぴか

作品紹介

2013年11月14日(木)〜17日(日)上演
六人芝居 上演時間約60分

 うーちゃんは、宇宙人。
 嬉しかったり、悲しかったり、すると体が光る。
 わたしはうーちゃんの光るところが好きだ。
 だってわたしはただの人間で、光ったりしないから。

 空から落ちてきた宇宙人と、友達のいない小学生4人が出会い、
 友達になって、またバラバラになるまでのお話。
 それぞれの「わがまま」が、互いをどう照らすのか。

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(冒頭3分は登録なしで無料で視聴できます)

当noteで脚本を公開するのに際して一部加筆修正したため、
映像版と脚本上では台詞や演出が異なる部分がございます。
予めご了承ください。

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公演写真

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裏話

※こちらの項目は内容にネタバレを含むので、気になる方はご注意ください。

生まれて初めて作った演劇作品。
それまで戯曲なんて、上演する予定もなく趣味で書いた一本くらいしか
経験がなく、それを読んでもらったのも極々身内だけだった。
ある日、読ませていない側の人間たる当時の劇団の主宰(後に共に一人芝居を
作った人)に突然「なんか書いてやってみない?」と軽率に誘われ、
もちろん自信は全くと言っていいほどなかったが、
いつか自分の演劇を作ってみたいと心の底では思っていたのと、
こうなればコケても企画を提案したやつが悪い、と開き直り、引き受けた。

保険と言うと聞こえが悪いが、初めての作・演出なので、
元々の劇団の作家の作品と二作品同時上演にしようということになり、
両方に出演する役者の負担も考え、
それぞれの作品の長さは60分の短編にすることに決まった。
そうなると、前述した趣味で書いた脚本は1時間半のものなので使えない。
新たに短編を書き下ろすこととなった。

この作品の発端は「人が物理的に光ったら面白い」と思ったところから。
(実際面白いかどうかはともかく)
演劇としてやるなら、やはり日常で見られないものを作るべきだと考えた。
演出家としてはミリほどの経験もなかったため肝心のそこを上手く
表現できたのかは甚だ疑問が残るが、
脚本に関してはとにかくその時一番感じていることを書いた。
当時の、自己表現をしたくても上手くできないコンプレックスや、
それを人に認めてもらうということ、人のそれを認めるということ、
それらを「子どものケンカ」や「わがまま」に託けて、メッセージとした。

うーちゃんはその頃尊敬していた身近な演劇人をモデルに。
ねむみとともくんの関係性も現実に即して書いた。
みいくんとまいちゃんは、自分が過去に書いた短編小説の登場人物の設定を
持ってきた。「手をつなぐ」という行為をテーマにした小説だった。

それに加えて、結果的に絶交のような形になってしまった、
小学生の頃の親友のことも。

どこまでも個人的な作品だが、
わたしは表現なんて個人的なことであればあるほどいいと思っている。
浅いところにある気持ちが万人に受け入れられるより、
誰にも言えないような本当の気持ちを誰かたった一人にでも
伝わった方がずっと嬉しい。

社会派でもないし世の中の役に立つかも分からないけど、
この作品に触れた人の心に何かを残せたらいいなと思います。

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