LPの登録率を4倍に改善した話
4.26%。
この数字は、運用しているMeta広告から飛んだ先のLPの登録率(コンバージョン率。以下CVR)。
元のCVRは10%台後半くらいあって、CPA1,000円を切る優秀な広告とLPでした。それが、ある月に入った途端にガクッと落ちてしまったのです。CPAも2,000円超えてました。
広告を出してもうまくいかないこともありますが、出していた広告がうまくいかなくなることもある。正直、最初は焦りました。
でも、そこからどうしていくのかが面白いところですよね。
改善に取り組んだ結果
Meta広告のアルゴリズムなんかが原因かもしれないし、LPの方に原因があるのかもしれない。あるいは、見飽きられてしまったのかもしれない。
完全な原因はわからないけれど、元々は優秀なパフォーマンスを発揮してたんだから、まだ改善できるんじゃないか?
そんなところから改善に着手しました。
その結果は、、、
CVR:20%超え
CPA:700円台
ガクッと落ちる前よりも、さらに良い結果を出せています。
「具体的になにをやったの?」と聞きたくなるものだと思いますが、大事なのは何をどう考えたか。
今回の場合は、決定打になったと思われる打ち手は一言で伝えられます。
でも、それが常にうまくいくわけじゃない。
この話だけじゃなくて、他の方々のノウハウだって同じですよね。ノウハウをベースにして、自分の状況に落とし込むことで成果を出していける。
なにをどう考えて改善したのか?
で、本題。
広告を改善するときには、次のどちらかから改善していきます。オーディエンスを変える手もありますけど、まずは下記の2つからですね。
広告クリエイティブ(画像やテキスト、見出し)
LP
今回はCVRが4.26%と以前よりも大きく下がっていたので、LPに原因がありそうだと考えて、LPの改善に着手。
LPを改善するなら
ファーストビュー(ヘッドライン、キービジュアル)
サブヘッド(小見出し)
テキスト
画像の追加、修正、削除
お客様の声
デザインの変更
などなど。どれかを変えてみて、一つずつテストします。
そう書いといてなんですが、上記のパーツを修正するのではなく、「全体の長さ」を短くすることにしました。
その理由は、やや長めのLPだと感じたから。
最近は、かなり短いLPが流行っています。
パソコンで見ている人は、ほぼスクロールなしで全体が表示されるくらい短いものも多い。
その効果を謳うコンサルタントは何人もいらっしゃいますし、以前にも増してパッと見で判断する人が増えているであろう現代には合っていると思います。
そうしたものと比べると、少し長めのLP。
具体的には、500文字を切るようなLPもあるのに対して、元のLPは2,000文字くらいはあったかな。4倍も違います。
なので、短くしてみるとよいかもと考えました。
でも、「これ削ったら、登録が減りそう」と思える部分ばかり。どこを削るかかなり悩みました。
編集や推敲では「削ることが仕事」と言われているのを思い出しながら、どうにか1,500字以下まで削りました。
その打ち手が功を奏したのか、以前より良い結果が出続けています。
改善はある種のアートだ
もし広告やLPなどについて学べば、テストの重要性が必ず訴えられているのを見るでしょう。優劣は、数字で決まります。
けれど、課題を見つけて改善策を打ち出すプロセスは、ある種のアートだと思うのです。
一般論としての課題や解決策のアイデア出しは、AIに任せることもできます。お金や人的リソースに余裕があるなら、コストをかけて小さなテストの積み重ねで大きな改善をすることもできる。
でも、個人起業家や小さな会社では、リソースに余裕がないこともしばしば。低コストで早く成果を出したい。
そんな状況で必要なのは、仮説。
考えられる改善点を、1から100まで順番に試していたのでは、時間もお金もいくらかかるか分かりません。
知識や情報、感性をつないで仮説を打ち立てる。仮説を元に改善を行う。
それが効果的なものだったら、成果も現れる。
成果は大事なんだけど、それを生み出す仮説や思考プロセスに、技術や積み重ねが詰まっている。
そのカッコよさを追いかけていきたいなと思います。
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