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台本:こうかんくんとふくこうかんちゃんの対話

副:ねぇ、さいきんわたしのこと、見てくれなくてさびしいな。

交:あ、そう?

副:うん。だって、自分の部屋にこもりっきりで、会話もないし…

交:別に遊んでるわけじゃないんだよ。リモートワークになって仕事もあるし。

副:それはわかるんだけど…一緒に息つく間もないっていうか。せっかく一緒に住んでるんだから…

交:しょうがないよ。もっと今の仕事を上手く仕上げて、スキルも上げて認められたいんだ。ひいてはそれが家族のためだと思って、がんばってやってるんだよ。

副:それも、わかるんだけど…わたしはね、あなたがわたしを見つめてくれるから結婚したの。結婚しても、ずっと私のことを見てくれると思ってた。結婚できたからもう、興味なくなっちゃったってこと?ハンティング完了、ってこと?

交:え?違うよ!わかってくれないなー、だから、君たちを養うために、こうして働いてるんだろ。

副:それはありがたいけど、それだけじゃないでしょ、ってことなの。おかねのことならいいの。わたしだって働いてるし、どうにかなる。それよりもわたしが言いたいのは、もっとわたしを見てほしいっていうことなの…!忙しい仕事の合間でもいい、深呼吸して、隣にいるわたしがどうしているか、じっと見つめていてほしいの。わたしたちはおかねのためじゃなく、その先にある幸せのために働いてるんでしょう?それを横に置かなきゃいけないほど、働いたってしょうがないじゃない?わたしはもっと、あなたと思ったことや感じたことを分け合って、暮らしていたいの。そうでないと…

交:そうでないと、何だよ!?つまり、君は俺の仕事を評価してないってことだよね。

副:そうじゃなくて…ただ…もういちど言うけど、わたしはあなたに、わたしの目をじっと見て、向き合う時間を、真剣にとってほしい、って思ってるだけ。

***






この物語はフィクションです(笑)

交感ちゃんと副交感ちゃんのバランスがなかなかシーソーゲームなので、男女関係になぞらえて書きました。


それにしても……ああ、もどかしい!!←




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