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無力感と自己効力感の境目

何度も、何度も、何度も、取り組んでも、上手くいかないと
やがてうまくいかない状態がデフォルトになり、
人は次第に無力感を感じるようになる
そこに留まり、外の世界へ向けて愚痴をこぼす。

だって、幾らやっても変えられないのだから
誰よりも何よりも状況を変えることのできない自分、
一番嫌気が指して、肚が立っているけれど
それを直視するには心身が疲弊しているから。

そんなとき、それをするのは、あまりにも酷。
だからそういう時もあっていい。

けれどね、怒りを表せる位に体力が回復したら、
そのエネルギーで、とにかく動くんだ。
世界は可塑性を持ち
あなたの力によって可変でることを
体という具現の物体を通して、実感するんだ。

一つ、動かすと、次のピースを動かしたくなり
次のピースを動かすと、その次の一手が見えてくる。
失敗して、やり直したっていい。
エネルギーを自分の有能感に変えるんだ。

無力感と自己効力感の境目は、乾いた高速道路で出会う突然の雨のよう
晴れだと思っていたのに突然、雨の領域を走っている
天気図の前線をその目で確かめようと目を凝らしても
その壁はぼんやりと輪郭を不確かなまま、でもそこにあった。

その境目を行きつ戻りつして
その手で虹を描けますように。




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