強迫性障害の私がヘアアイロンを再び使えるようになるまで

ヘアアイロンを使うのがなぜ怖いか


うつのほかに強迫性障害も併発している私。

特に強迫性障害の症状がひどくなってからは、ヘアアイロンがずっと使えていませんでした。

正確には怖くて使うのが億劫になっていたんです。

使うのがなぜ怖いかというと、使用後に電源を切ったのか不安になるから。

何回電源を消したのを確認しても…、
コンセントを抜いたのをチェックしても…、
いざ出かけようと玄関のドアを閉めた瞬間に不安が襲ってきます。

万が一電源がついていてアツアツだったらどうしよう
(そんなわけないよ^^;笑)
火事になるかも
(さっき消したよ?^^;笑)

調子が悪いと、そのありえない万が一の思い込みの方に加担してしまいます。
そんなわけで、もう一度、靴を脱いで中に入り確認。
これを繰り返してたらいつまで経っても出かけられません。

職に就いていた頃は、仕事中に気になってしまう日も。
ヘアアイロンの電源のことが頭を離れずげっそり。げそげそ。

ここだけの話、昼休みにわざわざ家へ帰って確認したことも数回あります。

なんとか休憩中に往復できる距離感で助かりましたが、家と会社の往復だけで休憩時間が終了します。笑 
なんとも切ない!!><

そのうち、うつの方が悪化した関係で、外出時にヘアセットする気力なんてなく、
仕事を辞めたことでそもそも外出の機会も減り…

ついにヘアアイロンは洗面所の棚の奥の方で深い眠りについたのでした
(´ω`)スヤスヤ

ヘアアイロンが長い眠りから目覚める


復活の時が訪れたのはつい最近のこと。

ある日近所のスーパー出かける前に、珍しく鏡の前へ立ちました。
その時浮かんできたのは、なんとなくこの髪型じゃヤダなぁというほのかな思い。

ヘアアイロンのことが頭をよぎりましたが、
でもきっと電源消したか不安になるから、使うのはやめておこう…
でもなあ…
でもなあ…
頭の中で考えが二転三転して、5分くらいその場でモジモジしました。
(時間の無駄…いや、時間の贅沢使い★)

最終的に、その日はいつもより調子が良かったこともあり、思い切って使ってみることに。
(いいぞ!いいぞ!ワ・タ・シ!)

久しぶりに髪の毛にアイロンをとおして、さてさて電源をオフ。

この日はあえて「コンセント抜いた」と声に出して、プラス指差し確認もしてみました。

トライした結果は、
うーん「△」。

スーパーに出かける前に玄関から戻ってしまったし、
買い物中もなんだかんだ思い出してちょっと気が漫ろになってました。
心地良くはなかった。

証拠写真で安心安全?!


せっかく封印が解かれたヘアアイロンをこのまま眠らせるわけにはいかない…!
前みたいにやってみたい髪型に気軽に挑戦したいんだ!

心の中にせっかく浮かんだやってみたいを、不安だから…でなかったことにしない。

最近、体調が上昇傾向な私はそう心に誓っていました。

今度は病院へ行く日に、ヘアアイロンを試してみることに。
近所のスーパーとは違って、病院には電車で向かいます。

すぐには戻れない距離ってハードルが高いし、余計に確認したくなるんですよね( ;  ; )

そこで閃いたのが、コンセントを抜いた状態のアイロンをスマホで撮影すること。
しょーもないけどやるしかない!
外出先で不安になっても、この証拠写真があれば心強い気がしたんです。


この日は行きの電車の中でこの証拠写真を1回見ました。笑

写真まで撮って、いったい自分は何やってんだと正直思います。

でもこの日、電車に乗った外出時にヘアアイロンを使えたことが、予想以上に自分にとって良い刺激に。


ヘアアイロンを前よりも気軽に使えるようになり、ついにはコンセントを抜いた写真を撮らなくても大丈夫な日も出てきました。

自分を縛る新ルールにならないように


長い目で見て良いのか悪いのかまだわからない作戦だけど、今現在は証拠写真にわりと助けられています。

というか証拠写真を見ることで、確認行動を止められてること自体に、病気がちょっとずつよくなってきてるのかなと思ったり。

でも“写真を撮ることを習慣にはしない”のが大事かもと個人的に感じています。

不安が強い日は撮っても良いし、撮らなくて済むならそれで良い。

日常をちょっと心地良く過ごすために自分で見つけた不安から抜け出す作戦が、
新たなルールとして自分を縛ることのないように、
ゆるゆる過ごしていきたいです◎

今日も最後までお読みくださりありがとうございました^^

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