昔の私と、今の私
中学生の時、影で何か悪口や噂を言われたり、職員会議の議題に私の事について会議が開かれたりした、そんな問題児だった。
家では父と口論になり、首を絞められたり羽交い締めに合い、塾にしか居場所がなかった。
2度目に羽交い締めに合った時、児相から精神科にかかる事をすすめられ、通院を始めた。
でもそんな中、勉強は頑張ってた。
楽しかったし、人生で一番頑張っていた事でもあった。
高校の時、影で言われてたであろう悪口が通りすがりに言われるようになったり、民度が合わなくて早々に退学した。
直ぐ通信制高校に編入したが、あれだけ頑張ってた受験勉強が水の泡になってしまった気がして、1年くらいずっと落ち込んでた。
高2の時、バイトを始めたが、ストレスで自殺未遂から閉鎖病棟へ強制入院。
とてもトラウマなので思い出したくない。
通信制高校で高校卒業資格を取り、専門学校への入学を志し、実家を出て一人暮らしをする専門学生として新たにスタートを切ったが、環境の変化に適応できず、専門学校にも支えてくれる友達はいなく、家も住み慣れず心休まる場所がなく、心が壊れ失声失歩や適応障害になり、また退学した。
それからしばらくは無職だった。
専門学校を辞めた事を最低限関わりのある友達には言っておこうと思い意を決して話したら「無職の人と友達でいたくない。無職に人権ないから。」など、何かとてもひどい事を言われた気がする。
その言葉がすごく胸に刺さって一年半くらい抜けなかった。
私は計2回退学を経験している。こんな事は1回だけでも十分に心をえぐられる事だろうに、2回も経験するものじゃない。
その上「人権がない」とかなんとか言われている。私が高校も専門学校も「やーめよ」ときれいさっぱり辞めたわけなじゃないのに。めちゃくちゃに悩んで悩んで泣きながら仕方なく辞めて、今でも専門学校でやりたかった事を独学でやっている程未練タラタラでいるというのに。
どれも諦めるのは簡単じゃなかった。
家庭にも学校にも居場所がなかったり、退学や自殺未遂や閉鎖病棟などきりがない程苦しかった事がとても多かったはず。解離性健忘症になってしまった為、あまり詳しい事は覚えてない。
でも、この苦しみは無駄ではなかったと最近思えるようになってきた。そう思えるようになるまで、実に長かった。
とても大きな後悔はあるかないかで言えばないと答えるだろう。
つらかった事が多かった分、人の痛みが分かる。つらかった事が多かった分、今ある笑顔が昔よりずっと素敵で幸せのある笑顔なんだと思う。
本来なら経験しなくていい事まで経験してしまっているから後遺症やトラウマは残ってしまったけど、昔の私が今の私を作っているのだとしたら、私はこれでいいと思えた。