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藍
2023年10月30日 10:08
クーラーで作った温度なんかに簡単に犯されてしまう体温を測ってわたしはわたしのことを分かった気になっていた。口実を編んで触れるひとの体温のことだけは信じられると思っていたけど、実際はそう信じていないとわたしがほつれてしまいそうだったから必死に縫合しようとしていただけだったのかもしれない。信じるって冒涜だから、わたしは嘘を信じたいし本当のことは信じたくない。わたしの瞼の質量はわたしにしか分からない。切
2023年10月10日 06:50
きみの喉をひらいて深淵を覗く。ぼくにはそこにつかえている言葉の感触しか分からなかった。瞼を閉じて裏側の星を眺める//フラッシュ/飛散するガラスに映る光線のぼくが乱反射する。閃輝//暗点。きみがソレを指差して白だと言ったから、ぼくの暗闇は白色をしている。公転に惑わされないメリーゴーラウンドのように。回転体のぼくたちはその尻尾を追いかけ続けて朽ちてゆく。木馬は自分を馬だと思い、ぼくらは自分を人類だ