見出し画像

プロマネは日常なんだよの話し

婆さん心臓カテーテル手術、13時間と言う異常な時間を費やし無事終了。やはり、体力回復には予定以上の時間が必要で、まだ数値も落ち着かず退院が少し伸びそう。本人は仕事をしていることもあり、直ぐにでも退院したがっているが、なんとか説得して渋々了解させた(笑)

さて、今回の件を振り返り、医療行為における問題点を整理してみた。
まず、術前状況、三箇所の心臓動脈閉塞のうち二箇所のステント施術は完了しており、残り一箇所のカルシュウムで閉塞している部分の除去が必要とのこと。
ただし、必ずしも除去しないとダメなものではなく、やった方が安心というレベルのもの。私は母親に様子見て慌ててやる必要無い。そう話したが、本人とすれば気になる。そこへ何人も成功例があるから大丈夫と医師が説明。母親が手術を決断したのを留めることができなかった。
で、手術。
医師は手術に集中するあまり、カルシュウムを除去することが目的にすり替わり、本来の命を長らえる目的を見失ってしまった。
結果、老人の体力と言うリスクが置き去りになり、長時間の手術で母親や医療関係者も疲労困憊したにもかかわらず何も術前から何も改善しない最悪の結果に至った。            (亡くなったら更に最悪の結果だったが…)

反省点は、困難な状況が判明した時点で、医師は家族に状況を説明し判断を仰ぐべきだった。 (そうすれば、三、四時間の手術で済んだ模様)
残念ながら目的を見失ってしまったがために13時間の局所麻酔のみの大手術になってしまった。

今回の学びは、安易な医師の経験判断に頼らず、自らの症状把握に努めることはもとより、術中に予定外の事象が発生したら、家族と連絡を取り合うなどで目的の再確認をすべきを知ること。

これって、実はプロジェクトマネジメント。

最悪の結果で医師を責めても、起きてしまったら取り戻せない。そんなことないように、皆さんも事実を確認し「そもそも何でやるのか」の原点確認に気をつけましょう。

仕事しかり、家族しかり「目的」の共有はマネジメントの原点であり、最も大切なことなのです。