君たちはどう生きるか
【君たちはどう生きるか】のパンフレット発売日という事でずっと我慢していた解釈というか感想を解禁しようと思います。ネタバレ含むのでまだ映画を観てない方は観てから読んで貰えたら嬉しいです。
※これは私なりの解釈であり答えではないことを理解した上で読んで下さい。
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公開初日に観に行きまして色んな事をぐるぐる考える日々を過ごしていました。
ちょっと今両親が熱中症でダウンしてしまっている最中でバタバタでまだパンフレット買いに行けてないんですけど(落ち着いたら買いに行きます)流石に我慢出来なくてネットにパンフレットの感想落としてる人達の見ようとトレンド漁ってたら
パンフレットに色々監督が伝えたかった事とか答えが書いてあると期待してたのに全く書いて無かったとキレてる人がめちゃくちゃ多いの見て、あんなに焦らしといて書いてない!?という驚きと共に
私の中でのこの作品の受け取り方がわかった。というか腑に落ちたし、とても興奮してしまった。
たぶんこれに関してはパンフ購入前に人の感想を一歩引いた状態で見たからだと思うけど
みんな答えを求めてるんだな。と。
『生きること』の答え
どう生きるかって問いに対しての皆の答えがこの作品に翻弄され凝縮されてて面白過ぎる。
誰に聞いても返ってこない答え。
他人にどれだけ期待しようとも自分でしか決められないもの。
公開初日から観てよくわかんなかったって言ってる人達多くて
監督自身も「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました」って言ってて
あれ?これって
「なんで生きてるんだろう。」「なんの為に生きてるんだろう。」って誰しも一度は考えた事があるであろう思考にもの凄く近いなって感じた。
あの映画は人生そのものみたいだなって思った。
この作品にも生きることにも正解は無いんだよたぶん。たぶんね。
勿論これは私が勝手に感じた事であって監督からこういうことだよってメッセージでは無いかもしれないし
今後監督から何かしら発せられるかもしれないし
他の人はまた違った受け取り方をしていると思う。
ただ、私はこう感じた。というお話。
みんな人生についてずっと考えてるんだなって。
それをこんな呼吸が耳元で聴こえてくるかのような近距離で沢山の人達の共通の悩みを見てしまった。
凄いな。
私は【君たちはどう生きるか】を観た時純粋に楽しく観ることが出来て
考察出来る作品がとても好きなので個人的にはとても満足いくものでした。
セルフオマージュやジブリらしさの中に混じるいつものジブリとは少し違った感じも、監督の作品を生み出す色んな葛藤を感じたり、主人公が人によって態度をちょっと変えるような人間らしい部分も。
血管やDNAの螺旋を模したシーン。細かい作り。
夢と現実、生と死の境目を行ったり来たりする感覚だったり。
観たその日に感想残さなかったから今書いている感想がとても薄っぺらいものになってしまった事を今凄く後悔してるけど
観に行く前にテレビの街頭インタビューで映画観た人が泣いていたのを見てしまったので泣ける映画なんだという先入観で観に行ったんですよ。
でも、ちょっとしたことで泣いちゃう私が泣かなかったんです。
なんかスピード感凄くて
本当に人生みたいな。あっという間に過ぎて行く。
しがみつくのに必死になって。
ただ、終わってから時間が経って泣いちゃって。色んな事が心に染みていて、後からじわじわと来て
1シーン、1シーン思い返しては小さく泣いて
これ書いてる最中もちょっと鼻の奥がツンとしちゃってる。
凄く深く心に残る映画でした。
沢山あった扉はきっと監督がまだ沢山持っている物語だと思う。
高齢になっても絶やさなかった作品への意欲、絶やしたくなかった意欲。
まだこんなに沢山あるんだと感じた。
そして今まで作ってきた物語たちもあの扉の中の何処かに存在しているんだと思うと心がギュッとなる。
無限にある扉の中に色んな人達の人生が詰まってる。
パンフレットの中身の事でジブリや監督に対して賛否ありますが
私にとって凄く大きな大切なものを残して下さった宮崎駿監督には感謝しかないです。
恐らく生まれて初めて観た映画もジブリ作品で
色んなワクワクした世界をたっっくさん見せてもらった。
ジブリと一緒に生きることが出来た。
宮崎駿監督が生きている同じ時代に生まれてこれた事が本当に嬉しいです。ありがとうございました。
予告なく生をうけ産まれてきた私達は誰に問うても答えのない『生きること』の意味を日々考えている。
何かを創り生み出していく者としても学びが多かった。
私はこう受け取り生きていきます。
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