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才媛は引く手あまたか

2022年10月01日

菅野志桜里氏の囁かれる身辺

元立憲・菅野志桜里氏にテレビマンたちが「熱視線」を送る理由 “数字を持っているオンナ”・三浦瑠麗氏との共通点

元テレビ朝日ニュースデスクが解説 2022/10/1(土) 7:03配信 現代ビジネス 

 この間テレビのワイドショーを何気なく見ていたら、とてもコメントがうまい女性のコメンテーターがいたので、よくみると菅野志桜里さんだったので驚いた。
「衆議院議員 山尾志桜里」としてのご活躍が印象深いあの人である。いま少しずつテレビ番組へのコメンテーター出演を始められているようだが、「間違いなく近いうちにテレビは菅野志桜里さんに席巻されるだろう」と思った。それほど彼女には、テレビのコメンテーターとして成功する資質が揃っている。
【写真】菅野志桜里 アーカイブ - The Tokyo Post



The Tokyo Post

 ニュースやワイドショー番組の制作経験が長い私なりに、「なぜテレビは菅野志桜里に席巻されることになるのか」を分析してみようと思う。菅野志桜里さんは、コメンテーターにテレビマンが求めるいくつかの「成功のキーワード」を身につけていると思う。
1「肩書きのちょうど良さ」 まず菅野志桜里さんの肩書きが、テレビのワイドショーやニュースのコメンテーターとして、絶妙なほどちょうど良い。ざっと並べてみよう。弁護士、元衆議院議員、元検察官、さらに言えば元子役、元アニーである。
 ご存知の通り、テレビのワイドショーやニュース番組の成否は今やコメンテーターの良し悪しにかかっている。とはいえスタジオに出演できる人数も、ギャラとして支払える金額もかなり限られている。そんな中で、番組制作サイドがどんなコメンテーターを求めているかというと、乱暴に言えば「できるだけ知名度があり、できるだけどんな話題にも上手にコメントできて、出来るだけもっともらしい肩書きの人物」なのである。
 菅野さんが持っている肩書きは、ワイドショーが扱う大部分の話題を網羅することができる、と言っていい。弁護士の肩書きがあれば、ほぼありとあらゆる事件・トラブル・スキャンダル・危機管理案件・果ては経済案件までもっともらしくコメントすることができる。
スキャンダル経験者の強み 一般論として、たとえもし専門外でそんなに詳しくなくとも、「弁護士が言っているのだから」ということで説得力はあるように見えてしまう「魔法の肩書き」なのだ。ましてや「元検察官」の肩書きもあるわけだから事件事故関係は鉄壁だ。
 そして、「元衆議院議員」。これも政治関連ならなんでも語れる「魔法の肩書き」だ。これでほぼ「ワイドショー・ニュースが扱う硬めの話題」はほぼグランドスラムだろう。菅野さんが唯一持っていない「魔法の肩書き」は「医師」くらい。あとはほぼOKだ。
 そして「柔らかめ」の話題についても「元子役」であり、意地悪に言えば「スキャンダル系の経験者」でもあることから、「実際には何も語らないにしろ、ひょっとしたら何か語るのではないか」という期待感で視聴者を惹きつけることができるのだ。
 こうした肩書きの「競合出演者」について見ておこう。「元政治家枠」ではあの宮崎謙介元衆議院議員を夫にもつ、元衆議院議員の金子恵美さんが競合となるだろう。さらに「弁護士枠」では元アナウンサーでもある菊間千乃さんあたりも競合ではないか。しかし、詳しくは後述するが、彼女たちが現在確保している「座席」を菅野志桜里さんがそこそこ奪い取っていくのではないかと私は見ている。

中略

 コメンテーターというものは、スタジオに数名いる場合に「全体的に調和が取れていて、議論がしやすい空気を壊さないこと」がかなり重要だ。あまりに年齢が高すぎて重厚感が出過ぎてしまっては、他のコメンテーターが遠慮してしまい話しづらい。若すぎると発言が説得力に欠ける。
 経験値も経歴もほどほどがいいのは、年齢と同様だ。「他のコメンテーターを萎縮させてしまうような、立派すぎる経験値や経歴」も、「コメントの説得力を削ぐペラペラの経験値や経験」もよろしくない。
 さらに、菅野志桜里さんの政治的スタンスも、ちょうどいい。メディアが持つ権力への検証・批判機関としての役割からすると、「立憲民主・国民民主」あたりの立ち位置が一番無難な感じでしっくりくる。ジェンダー問題や国際問題での立ち位置も、彼女のこれまでの経験値や活動履歴は、コメンテーターとしてはいいところだろう。「安心して起用できる」と番組プロデューサーは考えるのではないか。
 そしてこうした「経験値と政治的スタンスのちょうど良さ」が、金子恵美さんや菊間千乃さんよりも使いやすさの面で上回るのではないかと私は見ている。金子恵美さんは自民党であり権力側にいた人物だ。菊間千乃さんは弁護士として10年程度の経験値であり、検察官経験まである菅野さんと比べた時にどうか。
 そういう観点から見た時に、コメンテーターとしての菅野志桜里さんが「金子恵美さんプラス菊間千乃さん以上の潜在能力を持つ」と考えるテレビマンがいるだろうことは、想像に難くないのだ。
3 男女両方から「気になる」存在 テレビ業界で一般的に言われていることや、私の経験値から一般論として言うと、男性は「自分が好きなタイプの女性」が出演しているテレビを見る。そして女性は意外と「自分が嫌いなタイプの女性」が出演しているテレビを見る傾向があると思う。誤解を恐れずに例を挙げると、三浦瑠麗さんが「数字を持っている」のはそうしたことによるのではないかと、失礼ながら考えてみたりもする。
 周辺の男女のテレビマンに聞いてみて、彼らの反応から類推するに、菅野志桜里さんの雰囲気は比較的男性に好感を持たれやすいと思われる。そしてどうやらさほど女性人気は高くなさそうだ。こうした意味でも、ひょっとしたら菅野志桜里さんは「視聴率が見込めるちょうどいいコメンテーター」として、活躍が期待できるのではないかと考えている。
 以上、全くの独断と偏見で「菅野志桜里さん最強コメンテーター説」を書いてみた。結果は1年くらい後になれば出ているのではないかと思うので、乞うご期待である。ただし、ご本人がどこまで今後コメンテーターを積極的にやられるかどうかにも、結果は左右されるだろう。鎮目 博道(テレビプロデューサー・ライター)



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