7月10日の投票率は???
人気があっても勝てなかった「ごぼうの党」有権者は投票しなかった?
もともと社会にとっては国政選挙に関心がなかった参院選であったし、政治論点も稀薄、与野党の議席争奪戦ではなく、内部イデオロギー論争の不明さが選挙を一層判りずらいものにしていた。
そんなこともあって当初より、まったく勝てそうにない、二つの人物と政党を書いてきた。そしてこれも予想した通り、勝てなかった。
よくいう泡沫候補だとは思うがあまり適切とは思えない表現だ。その裏返しで、勝った自民の見出しが「大勝」と表現している。なぜ「圧勝」でいけないのか。(しているメディアもある)
当然「訃報」による弔い戦(同情票)が影響しているのは間違いなかった。ただ、それがもしなかったら自民惨敗か? すべては結果論。
話題に戻って「こぼうの党」の引用したNHK記事は選挙前に、NHKが独自に取材したものが、そのまま記事になっている。
その経緯については知る由もないが、場合によっては広告的な印象もあってダークな部分だが、「若年層の堀り起こし」作用も期待感があって、公開したのだろう。結果は今現在ゼロ(11日7時現在)でほぼ確定のようだ。
同じく「五体不満足乙武」氏の落選も確定している。いずれも前評判通り、泡沫的に当選しない、という予想を覆すことはなかった。
では誰が当選しているかと、データを読んでみれば地盤看板「確実票」を保持している人と党に集中していた。そうした中に分け入って勝つ、というのは尋常な勝負ではないのだう。
それでも、選挙中では街頭で人気を集めた「こぼうの党」など、それが票にシェアしないというのは、既存の「候補者」のように選挙「既成票」がない根無し草のような存在だったのだろう。だからそれを評してこう書いた。
人気があっても勝てなかった「ごぼうの党」有権者は投票しなかった?
という見方だった。いやもっと違う要素がからんでいたかもしれないし、その先の予想というのは「不可逆」でありアインシュタインの理論による。だからすべては結果論であって、それみたことか、に集約される。
感心のない政治、選挙がいわれて久しいが、では他国の「スリランカ」のケースと比較したらどうなのか、という対比がある。
その「スリランカ」は、長年政治については不安定で、民主勢力と反対派が、真向対立した構図があったが、とうとう反対派も崩壊して、破綻にいたった。
それがこの日本に起きるか、といったらあり得ない、と誰もが思うだろう。しかし現実には、「前総理〇〇」という前代未聞の事件が、この演説中に起こった。外国メディアではそれを「〇×殺」と書いていたが、いまだ事件解明が出来ていない以上、断定はできない。
そうした諸々は、その外国例も含めて「政治」がすべて支配しているが、この日本では、そこに関心がないという致命的な欠陥が潜んでいるような気がする。
スタイル(表層的な衣装)によって、その人物が決定されるわけではないが、人(また動物)は、その容姿で判断して、自分がそれより強いか弱いかを判定して無用な争いを避けようとする。
例えば、対行して走っている車が狭い道で、どちらかが避けない場合、簡単な判断として、その車の大きさと価格差で、順列が入れ変わる場合がある。判りやすいのがベンツと軽トラック(私の愛用者)が、いがみ合ったばあい、ほぼ90%で軽トラが進路を譲る。それが最も効果的で争いがない(この逆もあるが比率は極端に低い)、が標準的な価値基準と考えられた。
そうしたことが社会全体のスケールメモリとして、しっかり刻みこまれている、と分析している。
だらか「ごぼうの党」も「乙武洋匡」も落選し、既存の看板組織(宗教政党も)で守られた候補者が、順当に勝つ、というシステムは、とても強い盤石な壁で守られているようだ。
現時点で投票率集計は出ていないが、前回48.80%を僅差で上回ると予想した。
2022年07月11日記事
参院選 闘い済んで~~~
「ごぼうの党」が目指したものとは
2022年7月10日特集記事 NHK
参院選初挑戦
ポップな音楽と若者たちのダンス。天狗の面をつけて演説する代表の奥野卓志。参議院選挙の1か月前に突如現れた、ごぼうの党の選挙運動だ。芸能人も巻き込んで若者にターゲットを絞ったというごぼうの党の戦略は功を奏したのか。ネット上でも、一時は既成政党をも上回る関心を集めたこの団体の正体を追った。(高杉北斗)
なぜ、ごぼう?「君のごぼうになりたくて~ 君の笑顔守りたくて~ ごぼう、ごぼう…」
街頭での選挙運動のことを彼らは「公演」と呼ぶ。参議院選挙の終盤、東京 原宿の会場に行くと、耳に残るポップな音楽に合わせて、ざっと100人くらいのはっぴ姿の若者たちが鳴子を手に踊っていた。
気になって振り向く人や、中には足を止めてスマートフォンで動画や写真を撮る通行人も。この「ごぼうダンサーズ」と呼ばれる若者たちがそろった振り付けのダンスを終えると、選挙カーの上に乗っていた天狗の面をした男性が話し始め、党名の由来を明かした。
「ごぼうは、食べるところが1メートルあります。深いところまで実がある。深いところまで意味がある。そして、根が深い。ふざけているんじゃないですよ。そういうことをアピールさせていただいています」
ごぼうの党とは? ターゲットは若者
この政治団体、ごぼうの党の存在が明らかになったのは参議院選挙投開票日の1か月前、6月8日だった。突如、ごぼうの党のTwitterのアカウントが投稿を始めたのだ。
nayuta(ナユタ)というアバターが党首を名乗り、ホームページで主張を訴えている。
nayutaは脳に難病がある実在する男性がモデルで、応援の意味を込めて起用したという。極めて大きな数の単位の「那由他」とも同じ読みで、支援を拡散させたい意味もあるという。
ごぼうの党が掲げる政策の柱は、若者のための政治だ。高齢者のために負担を増やすのではなく、奨学金制度の充実や、文化芸能への支援を行い、若者が幸せになる社会を目指すとしている。
しかし、団体自身「投票率の低い若者の味方をしたら選挙では必ず負けると言われている」と自虐的に語っている。それを覆すためにも、若者の政治参加が欠かせないと呼びかけているのだ。
ごぼうの党は、政党要件を満たす5人を当選させるため、600万票以上の得票を目指して若者たちに支持を訴える選挙戦を展開した。そのため、今回の参議院選挙の比例代表に会社経営者ら11人が立候補した。供託金だけでも1人600万円、計6600万円用意しなければならない。選挙運動の費用は、会社を経営する代表の自己資金と、友人からの個人献金を充てるという。
著名人を巻き込んだネット戦略
ごぼうの党は、賛同を求めてSNSへの投稿を呼びかけ、選挙期間中「#ごぼうチャレンジ」というハッシュタグがTwitterのトレンドになった。また、俳優の山田孝之やロックバンド「ONE OK ROCK」のTakaなど、著名人が自身のSNSにごぼうの画像とともに投稿して話題になった。
(写真):奥野代表
ごぼうの党は、YouTubeでも代表の奥野とTakaの対談を載せるなどネット発信に力を入れ、既存の政党と差別化を図る戦略を描いていた。
街頭演説にも著名人が駆けつけ、ごぼうダンサーズの若者たちがダンスを披露する。演説では必ず、SNSでの投稿を呼びかける。こうした様子をインスタライブで生中継することで、情報の拡散を狙っていた。
既成政党を上回る人気度の日も検索エンジンのグーグルで人気度の動向を調べると、ごぼうの党の存在が公になった6月8日から上がり始め、格闘家のボブ・サップと新宿で街頭演説を行った公示日の6月22日に急上昇している。
政見放送と都内での演説が重なった6月28日や6月30日にも数値が上昇している。こうした日には自民党や立憲民主党をも上回っていて、パフォーマンスがネット上で関心を集めたことがうかがえる。
仕掛け人は代表 奥野卓志
こうした戦略を描いたのは代表の奥野卓志(48)だ。天狗の面をつけて演説していたあの男性で、会社経営者だ。
奥野は演説でこう訴えた。
「私たちは、若者、学生、子供たちの味方。これからの日本の未来を支える子供、学生、若者のために戦います。政治をおじいちゃん、おばあちゃんに任せていたら、3年後、5年後に負担が来るのは若者たちです」
以下割愛
7月11日の発表 参院選投票率 52.5%
可もなく不可もなく もしアレ、がなかったら当然それ以下の%は間違いない。やっぱり日本国の半分が政治に無関心。
30年後(2052)の日本の未来は何処?
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