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【買ったけど】積読を雑に紹介してみる【読んでない】

100グラム198円の豚肉は熟考の末手に取らないことが多いのに、1冊1500円のハードカバーは迷わずレジに持って行ってしまう。
1着3000円のセーターはセールまで待つのに、1枚1万8000円のサッカークラブのユニフォームはソッコーでポチる。
趣味人つよし。だからアパートの壁はレプリカユニフォームで埋まっているし、本棚に本が入り切らなくなってしまった。収集癖の行く末は収納スペースの破綻でしかない。
積読は60冊を超えたあたりでゼロにするのを諦めた。絶対読まないのにわずかな好奇心と見栄で買った本も結構あるからだ。例えばあと1年で死にますと言われたら全部読もうと思うのか。
思いません。
だって今70冊あるんやで。それに世界には新たに面白い本がどんどん増えていく。減るはずがない。減らそうとは思ってるけど。
でも本棚に置いとくだけでは本がちょっと気の毒なので、読まずに積んでる本を雑に紹介してみることにした。
このnoteを読んだあなたは、「これは積んどくの勿体無いから読め!」とコメントしてくれてもいいし、「これ面白そうやな」とそっと本屋に向かってくれてもいいです。「あたしも積んでるw」でも結構。じゃあサクッといってみましょう。


①ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』(新潮社)

積読歴…1年半
50ページだけ読んでそのまま積んでる。なんで積んでるかというと、50ページ読んでも主人公のはずのジャン・バルジャンが出てこなかったからです。
本の雑誌社『文庫本は何冊積んだら倒れるか』によると、89ページまで出てこないらしくて、余計に読む気がなくなっている。読もうとは思ってるからだれか励ましてください。笑

②宮部みゆき『レベル7』(新潮社)

積読歴…2年
『パーフェクト・ブルー』(東京創元社)は読んだんだけど、その次に読もうとしたら毛色が違いすぎて5ページで止まってそのまま。
多分読んだら面白いし読みたいんだけどなんか手に取る気にならない。きっと分厚いのが悪い。500ページ以上あるんやで。
犬の目線で話がすすんでくれたら今すぐにでも手に取るんだけどなぁ()

③パスカル『パンセ』(中央公論新社)

積読歴…1年半
白状します。読み切れないとわかって買いました。ごめんなさい。それでも10ページぐらいは読んだ。
人文系の本は半分読んだら100点だと思ってる。セネカ『人生の短さについて』(光文社)、ルソー『人間不平等起源論』(光文社)は読み切ったが哲学は敷居が高い。

④吉田修一『橋を渡る』(文藝春秋)

積読歴…2年半
『太陽は動かない』(幻冬舎)、『怒り』(中央公論新社)あたりは面白かったが、『パーク・ライフ』(文藝春秋)で心が折れた。
吉田修一で好みなのは『太陽は動かない』続編の『ウォーターゲーム』です。

⑤オーウェル『1984年』(早川書房)

積読歴…半年
216ページまでは読んだ。結構これは頑張ったし面白かった。積んだ理由は単に期間があくうちに読み直すのが億劫になったからです。
必ず読む。読むんだけど、なんとなく最後の方めっちゃスリリングで肝を冷やす展開になりそうな予感がすごいして、ちょっと心の準備をしたい。

⑥東野圭吾『聖女の救済』(文藝春秋)

積読歴…3年
ガリレオシリーズの『ガリレオの苦悩』までは読みました。その辺で気がついたんですけど、東野圭吾さんって多分、構成で飯食ってる作家さんなんですよね。映像化が多いのも、多分筆が恐ろしくはやいのもあるけど、脚本にして改変を加えたときに原作の良さがなくなりにくいっていうのがあるんだと思う。
わたし、どっちかというと叙述に凝った作家さんが好みなので、面白いけど多分相性良くねぇなと気付いて積みました。でもガリレオシリーズはミステリとして非常に優秀だと思うのでいずれ読みます。

⑦ヘミングウェイ『老人と海』(新潮社)

積読歴…5ヶ月
福田恆存訳は読んだ。そっちで満足しちゃって積んでる。笑
福田訳はシェイクスピア作品もなんですけど、訳が固くて難しいのでむしろ新しい訳を読んだ方が読みやすいはずなんだ。でも味があって好きなんだよな、福田恆存。
薄いし、福田恆存訳のこれを読めたことで「海外文学読めるやん!」と思い上がり、サリンジャーやらも読めるようになったので海外文学初心者はこれ読むといい。


さて、とりあえずはこのぐらいにしといてやんよ……。最初に積読70冊あるって言ったけどさすがに盛ったわ。76冊あった。
続くかどうかはわかりません。積読を減らすために鋭意努力しておりますが、そう決意した本日すでに本多孝好『ストレイヤーズクロニクル』(集英社)をシリーズで3冊買ったのであまり期待しない方がよろし。
もし第2弾を載せる日がきたとき、積読は増えているのか減っているのか。わたし的にはアパートの床が凹まない限りどうでもいいです。それでは皆さん、またいつか。

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