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お客様から学んだ「結婚式の価値」と今の仕事について

14日め。

結婚式に夢も憧れもなかったのに
業界で働いている私でも感じた
結婚式の価値について書いてみる。

▶︎「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」

これは2017年のゼクシィのテレビCM。
私がプランナーの仕事をはじめて
最初に出会った言葉だった。

正直、結婚式ってなんのためにするのか
どうして必要なのか最初は分からなかった。

プランナーとして知識をもっている人間さえ
わからないんだから、お客様はもっと
意味がわからないのは当然だと思う。

特に、他のお買い物とは異なり
だいたいの方は一生に一度の買い物
見えない(無形)商材を買うのに
数百万という金額がかかってくる。

挙式が30分・披露宴が2時間半。
約3時間のために、数百万という額がかかる。

多くの女性は、結婚式への夢憧れがあるから
まだ買う理由はあるのかもしれない。

ただ、会場見学に来る多くの男性にとっては
膨大な金額がかかるやらなくてはならない。
義務的なところで考えている方も多い。

私個人としては圧倒的に男性に近い考え方で
過ごしてきたが、なんとこの仕事をして
価値観が180度変わった。

▶︎誰のためにするのか

新卒1年目。
夢も希望も持たない超現実的なプランナー。
男性には好まれるが、女性にとっては
ワクワク感もないつまらない相手だったと
ものすごく反省している。

ただ、1組のお客様に出会ったことで
仕事をする意味と価値を知ることができた。

「素敵な人だからドレスを着て欲しい」
「その姿を親御様に見てほしい」

結婚式を挙げる理由を尋ねた際の男性の返答。

結婚式を挙げる理由は100組いれば
100通りある。

それぞれの環境やおふたりの関係性など
ありとあらゆるものが違うから当たり前。

ただ、相手と相手の家族のためを思って
結婚式を挙げたいという言葉に心を打たれた。

ゼクシィの言葉にもある
結婚しなくても幸せになれる時代。
それでも、誰かのために結婚式をする。
それが結婚式を挙げる理由の一つだと思う。

▶︎自分のために誰かが集まってくれる特別な日

自分のために誰かが集まってくれるのは
人生で3度あると言われている。

・自分が生まれた日
・結婚式
・自分がこの世を去った時

人生の記憶に残るのは結婚式しかない。

どんな結婚式でもいいと思う。
友人や職場の人を招いてする披露宴でも
家族でする少人数婚でも挙式だけをしても。

どんな形であれ、記憶に残る大切な日を
作ることができる日だからこそ挙げてほしい。

プランナーをしていて必ずお客様に言われた
本当に嬉しくて幸せになれる言葉。

「結婚式、挙げてよかったです」

こんなご時世だから、集まる機会は少なくて
なかなか会えない人もたくさんいる。

三密だから、結婚式はしない方がいいと
思う人もいるかもしれない。

でも特別な日を叶えるために数えきれない程の
予防をしていることを目の前で見ている。

どうか、こんなご時世だからこそ
結婚式を挙げて良かったと思ってもらいたい。


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